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瀬尾達が帰ったあと､気づけば車もいなくなっていた
『あはwその程度の根性ならくるなってのw』
「A､サンキューな」
『幼なじみなんだから助けるのなんて当たり前でしょ』
「…!!」
事が終わった事で渚くん達が来た
「前原!!へーきか!?」
「…おまえら､見てたんかい」
「なんなんだよあの女!!とんでもねービッチだな!!
いやまぁ…ビッチならうちのクラスにもいるんだけど」
「違うよ｡ビッチ先生は
「…いやビッチでも別にいーんだよ」
「いいの!?」
『ここまでくるとただの女好きじゃんww
あ､姉さんから電話だ…ちょっと出てくるよ』
「うん!」
私は皆と少し離れて姉さんの電話に出た
「好きな奴なんて変わるモンだしさ､気持ちが冷めたら振りゃあいい｡俺だってそうしてる」
「中三でどんだけ達観してんのよ」
「けどよ…さっきの彼女見たろ?一瞬だけ罪悪感で言い訳モードに入ったけど､その後すぐに攻撃モードに切り替わった
「そーいやコイツE組だった」「だったら何言おうが何しようが私が正義だ」ってさ｡後はもう逆ギレと正当化のオンパレード｡醜いとか恥ずかし気なく撒き散らして」
「…なんかさ､悲しいし恐えよ｡ヒトって皆ああなんのかな｡相手が弱いと見たら…俺もああいう事しちゃうのかな」
「うわぁ!!殺せんせーふくらんでるふくらんでる!!;」
「仕返しです｡理不尽な屈辱を受けたのです｡力無き者は泣き寝入りをする所ですが…君達には力がある｡気づかれず証拠も残さず
「……ははっ何企んでんだよ殺せんせー」
「屈辱には屈辱を｡彼女達をとびっきり恥ずかしい目に遭わせましょう
それと前原君｡君が言った先程の言葉､残念なことに完全には否定出来ません｡」
「!!」
「ただし､君はよく知っているでしょう｡どれだけ相手より優れていようと､どれだけ強かろうと､決して見下さず見捨てず､対等であろうとしている人がいる事を」
「!!Aの事か…?」
「ええ｡Aさんは君達幼なじみがE組に落ちたからといって態度が変わりましたか?彼女自身がE組に落ちる前に自分より下の生徒をいじめたりしていましたか?
違いますね｡彼女は何も変わらなかった｡弱き者を守り､力になろうとしていた」
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作者名：ヒビヤ | 作成日時：2022年6月19日 22時
