【暗殺教室】彼女の瞳に映る世界 part2 【赤羽業】 (ページ22)

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遠くから見た2人は楽しそうに見えなくもないかも…

そう思っていた矢先､後ろから土屋さんを呼ぶ声がした

「あれェ?果穂じゃん､何してんだよ」

「あっ!!せ､瀬尾君!!」

瀬尾に呼ばれた彼女は前原を押し退け瀬尾に駆け寄った

「生徒会の居残りじゃ…」

「あー意外と早く終わってさ｡ん?そいつ確か…」

「ち､違うの瀬尾君｡そーゆーんじゃなくて」

『あーそういう事かぁ…バカなことするよねぇ』

「え?」

あまり分かっていないような渚くん達に言った

『要は､前原は都合のいい元彼ポジって事｡瀬尾が忙しいから前原で代用ってことかな』

その考えは当たりだったようで､土屋さんは瀬尾に一生懸命弁解していたが､急に顔が変わり､前原を責めた

その時､道路脇に一台の見知った車が止まったのを見て私は前原達の方に向かった

『ちょっとまずいかも…ちょっと行ってくる』

「あ､Aちゃん!?」

「あのね､自分が悪いって分かってるの?努力不足で遠いE組に飛ばされた前原君｡それにE組の生徒は椚ヶ丘高校進めないし､遅かれ早かれ私達接点無くなるじゃん
E組落ちてショックかなと思ってさ､気遣ってハッキリ別れは言わなかったけど言わずとも気付いて欲しかったなァー」

『へぇそれはそれは｡素敵な気遣いありがとーございマース』

「「「「A/赤葦/さん!?」」」

『前原酷いじゃん､今日は一緒に帰る予定だったジャーン』

「は?そんな事…」

『いいから

てかここ帰り道のど真ん中なんだけど?通行の邪魔なの分かってないの?あっれぇ､本校者の生徒はそんな常識も分かってないのかなぁ??』

「このッ!!」

瀬尾が私の煽りにイラつき蹴り飛ばそうと足を動かす前に言った

『あ､図星だった?今蹴り飛ばそうとしたよね､暴力はダメだよ
さっきも言ったけど､ここは道のど真ん中｡外に出ればE組とか関係なく､"椚ヶ丘の生徒"という1つのおおきな括りになる｡この道は私達椚ヶ丘の生徒以外にも多くの人がいる｡その人達がこの光景見てどう思うかなぁ?「椚ヶ丘の生徒が複数人で1人の生徒をいじめてる」って思われるかもねぇ
もしそんな事が広まれば君達"成績が優秀な本校舎"の生徒のせいで悪い印象が着いちゃうねw
そうなれば君達は大嫌いなE組に落ちちゃうかもw』

「それは…」

『何も起こらないうちにサッサと帰るべきじゃない?エリートの皆さんならそのくらい分かるんじゃない?』

そう言うと､瀬尾達は悔しそうに帰って行った