・湿気の時間 ページ21
雨の季節になった
梅雨の6月､殺せんせーの暗殺期限まで残り9ヶ月!!
いつものように授業が始まるが､皆ある事が気になりすぎて集中出来ていない
「(大きい)」
「(大きいぞ)」
((((なんか大きいぞ;))))
「殺せんせー､33%ほど巨大化した頭部についてご説明を」
「ああ｡水分を吸ってふやけました｡湿度が高いので」
殺せんせーの弱点��
しける
「生米みてーだな!!」
「雨粒は全部避けて登校してきたんですが湿気ばかりはどうにもなりません」
殺せんせーは顔を雑巾を絞る様にギュウと絞った
「……ま､E組のボロ校舎じゃ仕方ねーな」
「エアコンでベスト湿度の本校者が羨ましーわ」
倉橋さんが何かに気づいて殺せんせーに聞いた
「先生帽子どうしたの?ちょっと浮いてるよ」
確かによく見れば少し浮いている
「よくぞ聞いてくれました｡先生､ついに生えてきたんです
髪が」
「キノコだよ!!」
「湿気にも恩恵があるもんですねぇ｡暗くならずに明るくじめじめ過ごしましょう」
今日はカルマが用事があるようで､誘ってもらった渚くん達と帰ることになった｡珍しく今日は岡野さんも一緒に
「なー上に乗ってるイチゴくれよ」
「ダメ!!おいしいモノは一番最後に食べる派なの!!」
『茅野ちゃん､頂戴?』
「うっ…そんな可愛く言っても例えAちゃんでもあげないんだから!!」
『ちぇー』
その時､岡野さんが何かに気づき､その方向を指さした
『あ､前原』
「一緒にいんの確か…C組の土屋果穂」
『あいつもよくやるよ､ほんと』
「はっはー相変わらずお盛んだね彼は」
「ほうほう｡前原くん駅前で相合傘…と」
声のする方を見ると､殺せんせーが雨具を着てメモを取っていた
「相変わらず生徒のゴシップに目がねーな殺せんせー」
杉野が呆れたように言った
「ヌルフフフこれも先生の務めです
3学期までに生徒全員の恋話をノンフィクション小説で出す予定です｡第一章は杉野君の神崎さんへの届かぬ思い」
『へ〜面白そうだねw』
「…ぬー…出版前に何としても殺さねば｡お前もノるな!!」
『ははwごめんて｡じゃあ前原の分は長くなるね』
「そうだね､前原くんモテるから｡結構しょっちゅう一緒にいる
『私からしたらなんであんな女たらしがモテるのかわかんないけどねぇ』
「あはは;Aちゃんは付き合い長いからね;」
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作者名：ヒビヤ | 作成日時：2022年6月19日 22時
