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「クラスのマドンナ神崎さんでどうでしょう?」
「おお〜異議無し!!」
神崎さんは真面目でおしとやか､おまけに美人さん
あまり話したことは無いけど､こんな私に優しく接してくれるいい人
この旅行で少しは仲良くなってみたいなぁ
クラスはどこを回るか決めることで盛り上がっている
「フン､皆ガキねぇ｡世界中を飛び回った私には…旅行なんて今さらだわ」
「じゃ留守番しててよビッチ先生」
「花壇に水やっといて〜」
軽くあしらわれ､ビッチ先生を無視して楽しそうに話し始めた皆にビッチ先生がキレてた
全く､素直じゃないなぁ
すると､殺せんせーが「1人1冊です」と何かを配った
『うわっ』
あまりの重さにふらついたが､カルマが支えてくれた
『殺せんせー､これ何?』
「修学旅行のしおりです」
「辞書だろこれ!!」
「イラスト解説の全観光スポット､お土産人気トップ100､旅の護身術入門から応用まで｡昨日徹夜で作りました」
「どんだけテンション上がってんだ!!」
「そろいもそろってうちの先生は!!」
『でも､殺せんせーなら京都まで1分で行けるでしょ?』
「もちろんです｡ですが､移動と旅行は違います
皆で楽しみ､皆でハプニングに遭う
先生はね､
「な､A!!俺達ここの2つで悩んでんだけどどっちがいいと思う?」
『前原…何で違う班の私に聞くのさ…』
「だってお前に聞いたら間違いなさそうだし」
『はぁ……何で迷ってるわけ?』
「お!!あのな､こっちだとこれが出来るけど､後のコースが難しくて､これだとちょっと暗殺が難しいけどコースは回れんだよ」
『ふーん…ならこっちにして､こういう風にコースを回れば?そしたらこうなって…ー』
「なるほどな!!んじゃこうして…ー」
「Aちゃん､なんだかんだちゃんと考えてあげてるね;」
「…うん｡しかも何か前のより計画的だ…;」
「ちゃんと前原達の希望のコースを漏らす事無くきっちり入れてやってるぜ;」
「さすがですね!!」
「てか､俺達もまだ決まってなくね?」
「「「「あ……」」」」
私達の旅行は普通の旅行では無いけど､これでもやっぱりテンションが上がる
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作者名：ヒビヤ | 作成日時：2022年6月19日 22時
