【暗殺教室】彼女の瞳に映る世界 part2 【赤羽業】 (ページ20)

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皆と少し離れた場所からカルマと渚くんと様子を見ていた私達

「上手くやっていけそうだね」

『うーん､どうかなぁ』

「え?」

『寺坂の言うことも間違って無いって事』

「そ｡機械自体に意思があるわけじゃない｡あいつがこの先どうするかは…あいつを作った開発者(もちぬし)が決める事だよ」

次の日､やはり彼女は元の状態に戻っていた

「"生徒に危害を加えない"という契約だが…「今後は改良行為も危害と見なす」と言っていた」

「君等もだ｡"彼女"を縛って壊れでもしたら賠償を請求するそうだ」

烏間先生は私に近づき持っていたガムテープを取り上げた

『そんなにこの能力が大事なんだねぇ｡本当の目的がわかりやすすぎて笑っちゃうよ』

「…すまない｡開発者(もちぬしも)の意向だ､従うしかない」

烏間先生は呆れたように行った

「開発者(もちぬしも)とはこれまた厄介で…親よりも生徒の気持ちを尊重したいんですがねぇ」

『!!』

「………攻撃準備を始めます｡どうぞ授業に入ってください殺せんせー」

皆落胆の表情で彼女を見つめた

授業が始まり､彼女の体が起動した

((((!来るぞっ!!))))

急いで弾から守るように教科書などを盾にした｡が､攻撃は無く､代わりに花束が出てきた

「………花を作る約束をしていました
殺せんせーは私のボディーに…計985点の改良を施しました｡そのほとんどは…開発者(マスター)が「暗殺に不要」と判断し削除･撤去･初期化してしまいましたが
学習したE組の状況から私個人(・・・)は「協調能力」が暗殺に不可欠な要素と判断し､消される前に関連ソフトをメモリの隅に隠しました」

『へぇ…やるじゃん』

「………素晴らしい｡つまり"律"さんあなたは」

「はい｡私の意思で産みの親(マスター)に逆らいました
殺せんせー､こういった行動を"反抗期と言うのですよね｡"律"は悪い子でしょうか?」

「とんでもない｡中学三年生らしくて大いに結構です」

こうして､E組の仲間がひとり増えた

『よろしくね､"律"』

「!!はい!よろしくお願いします!Aさん!!」

『ねぇ殺せんせー｡さっきの言葉､ほんと?』

「にゅ?」

『"親よりも生徒の気持ちを尊重したい"ってやつ』

「…ええ､勿論です｡なのでAさんもいつでも先生に頼ってきてください」

『…!!…その時が来れば､ね』

「ええ」

自律の時間～fin～

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