・改良の時間 ページ18
彼女の攻撃が終わり､教室の床には弾が広がっていた
「…これ…俺等が片すのか;」
「掃除機能とかついてねーのかよ､固定砲台さんよお」
「……」
「チッシカトかよ」
「やめとけ､機会にからんでも仕方ねーよ」
『磯貝､前原､大丈夫?』
「ま､一応な｡お前こそ､ここ赤くなってんぞ」
前原が自分の首を指し､言った
『大丈夫｡まずは片付けだよねぇ』
それから彼女は一日中攻撃を続けた
さて､どうしようかな…
ー翌日ー
「朝8時半システムを全面起動｡今日の予定､6時間目までに215通りの射撃を実行｡引き続き殺せんせーの回避パターンを分析…」
彼女はようやく自分がどうなっているか分かったみたいだ
「…殺せんせー､これでは銃を展開できません｡拘束を解いて下さい」
「…うーん､そう言われましてもねぇ」
「この拘束はあなたの仕業ですか?明らかに
『違うよ｡それをやったのは私
どう考えてもそれは皆の邪魔にしかなってないよ｡誰かがあなたの攻撃で怪我をするとか巻き込まれるとかその優秀な思考で考えなよ
常識ってものを身につけてから殺しに来るべきだよ』
私はガムテープを回しながら彼女に言った
「…ま､わかんないよ機械に常識はさ」
「授業終わったらちゃんと解いてあげるからさ」
「…そりゃこうなるわ｡昨日みたいなのずっとされてちゃ授業になんないもん」
「サンキューA!!」
「やるねぇA」
『これが手っ取り早いでしょ?これに関しては反対する人いないだろうしね』
「ま､こればっかりはねぇ」
次の日､いつものようにカルマと登校すると､なんだか教室の中がザワついていた
『おはよ､今度は何?』
「おはようAちゃん､カルマ君｡あれ…」
渚くんが指さす方を向くと､そこには昨日までとはまるで別人のような姿になった彼女がいた
「『えっ;』」
「おはようございます!!Aさん､カルマさん!!」
これにはさすがに私とカルマは驚いた
何でも殺せんせーが自分のお金で彼女を改良したらしい｡おかげで先生の残金は5円だとか…
ほんとウチの先生はなんでも出来ちゃうんだから…
きっとこれであのはた迷惑な攻撃は無くなるだろうと思った
改良の時間 〜fin〜
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作者名：ヒビヤ | 作成日時：2022年6月19日 22時
