番外編 幼なじみの時間 ページ49
昼休み､私が渚くん達と食べていると､そこに磯貝が来た
「A､今日放課後空いてるか？」
『今日？うん､大丈夫だけど』
「ならさ､ちょっと付き合ってもらってもいいか…？今日"あの日"でさ」
『あ､そっかぁ…良いよ､付き合う｡前原は？』
そう答えると磯貝はパァァと嬉しそうに笑った
「ありがとう!!今日は前原もいるよ」
『お､久しぶりに3人じゃん｡じゃあ放課後ね』
「ああ!!前原にも言っとくよ」
そう言って磯貝は元って行った
「ねぇAちゃん､"あの日"って何…？」
渚くんが不思議そうに聞いてきた｡カルマたちも気になってるみたいで私を見ている
『ん？スーパーの特売日の事だよ』
「え､スーパー??」
『そ｡ほら､磯貝ん家貧乏だからさ､こういう特売日の時に沢山買うの』
「なるほどねぇ〜Aと前原は荷物持ち？」
『まぁそんなとこかな｡磯貝の弟達はまだ小さいから重たい物は持たせられないし､そもそも買い物にならないし
私達が一緒に行くまではずっと1人で行ってたみたいでさ､どうせ一緒に帰るなら付き合うよって私達から言ったの』
「そっかー磯貝くんも大変だね…」
『本人は気にしてないから大丈夫だよ｡それに､私と前原が一緒だと卵が4パック貰えるしね』
「4パック？」
『特売日だと卵は"お一人様2パックまで"って決まっててさ｡今まで1人で行ってたから2つだったけど､私と前原の分もあるからね』
「Aちゃんも前原くんも優しいんだね」
『…ま､幼なじみの為だしね
て事でカルマ､今日は一緒には帰れないや』
「おっけー」
『今日も沢山買えたね』
「ああ!!いつもありがとうな､2人とも｡おかげで結構持つよ」
「どーいたしまして!!にしても今日は牛乳まで安かったし良かったな!!」
『確かに｡いつもは安くないのにねぇ』
「おかげで3つも買えたし…ほんと助かるよ」
『私も戻って来たしさ､遠慮なくまた言ってよ』
「そーだぞ〜!!今更遠慮なんかすんなよ」
「…ああ､また頼むよ」
『任せて｡荷物は持つよ…前原が』
「俺かよ!!…まぁAは力ねぇからなw」
『殴るよ？』
「何でだよ?!;」
「あはは…;」
〜今日も幼なじみは仲良しです〜
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作者名：ヒビヤ | 作成日時：2022年6月12日 11時
