・くるくるの時間 ページ44
「さらに頑張って増えてみました｡さぁ授業開始です」
((((増えすぎだろ!!))))
なんか昨日より張り切ってる…昨日何かあったの…？
「(残像もかなり雑になってるし…雑すぎて別キャラになってねーか？)」
『殺せんせーどうしたの？なんか気合入ってるじゃん』
「ん？そんな事ないですよ？Aさんもっとペースをあげてやってみしょうか!!」
『…？分かった…』
なんか､殺せんせー変だ…
そして授業は終わり､さすがの殺せんせーも疲れたようで､教卓にもたれかかり､団扇で扇いでいた
「……さすがに相当疲れたみたいだな」
「なんでここまで一生懸命先生をすんのかねぇ〜」
「……ヌルフフフ､全ては君達のテストの点を上げるためです｡そうすれば…」
殺せんせーは自分の妄想を話し始めた
生徒達は殺せんせーのおかげて点数が上がったと､殺せんせーなしでは無理だと言って暗殺を舐める事､その評判を聞いた近所の巨乳女子大生が自分達にも教えて欲しいと行ってくる
というなんともバカらしい妄想だった
「…となって殺される危険も無くなり､先生には良い事ずくめ」
だが､それを聞いた皆は「自分達はエンドだから暗殺の方がチャンスだ」と言っていた
皆のように成績が悪くなり､落ちるのが普通であって､私やカルマのように暴力沙汰でこのクラスに落とされる方が珍しい｡だけど､皆の考えが正しいとはどうしても思えなかった
「…なるほど､よく分かりました」
「？何が？」
「今の君達には…暗殺者の資格がありませんねぇ
全員校庭へ出なさい｡烏間先生とイリーナ先生も呼んで下さい」
そう言うと殺せんせーは大丈夫とでも言うように私の頭を撫で､教室を出ていった
「…？急にどうしたんだ殺せんせー」
「さぁ…いきなり不機嫌になったよね」
E組のシステムの上手い所は…一応救済処置が用意されている点だ
定期テストで学年186人中50位に入り､なおかつ元の担任がクラス復帰を許可すれば､差別されたこのE組から抜け出せる
だが…もともと成績下位のうえ､この劣悪な学習環境ではその条件を満たすのは厳しすぎる｡ほとんどのE組生徒は､この救済の手すら掴めない負い目からエグい差別も受け入れてしまう
前に渚くんにそう教えてもらった
校庭に出ると､殺せんせーはゴールなどをどかし始めた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 148人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヒビヤ | 作成日時：2022年6月12日 11時
