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「不破さんの班は出来ましたか?」
「…うーんどうだろ。なんか味がトゲトゲしてんだよね」
「へぇ、じゃあ作り直したら?1回捨ててさ」
カルマは殺せんせーの方に向かって鍋をひっくり返した。そして先生にナイフを振るおうとするが、避けられさらには花柄の可愛らしいエプロンを着けられていた
『ふはww』
「なんか前にもあったよなーこんな感じの。なぁAちゃん?」
『…うるさい』
ニヤニヤしながらわざとらしく私に言ってきた前原。認めたくないけど、私の時と似ている…ムカついたから前原の脛を蹴ってやった
「痛ってぇ!!!!」
まぁこれは無理だろうな…
5時間目{国語}
殺せんせーは歩きながら教科書を音読している。カルマの机を通り過ぎた時にカルマが仕掛けようとするが、殺せんせーに止められてしまった
殺せんせーは結構弱点が多い。ちょいちょいドジは踏むし、慌てた時は反応速度も人並みに落ちる。けど、ガチで警戒している先生の前では…この暗殺は無理ゲーだよ…まぁ一応経験済みだしね
そして時は放課後
カルマの事が心配で私は渚くんと一緒にカルマのところへ向かった
「…カルマ君、焦らないで皆と一緒に殺ってこうよ
殺せんせーに個人マークされちゃったら…ドンな手を使っても1人じゃ殺せない。普通の先生とは違うんだから」
渚くんが言ってもカルマは何か別のことを考えているようで、聞いてないように見える
「…やだね。俺が殺りたいんだ
変なトコで死なれんのが1番ムカつく」
『カルマ…』
何だか今のカルマは少し前の私に似ている気がする。何かやる前に止めないと…そう考えていると後ろから殺せんせーがやって来た
「さてカルマ君。今日は沢山先生に手入れされましたねぇ
まだまだ殺しに来てもいいですよ?もっとピカピカに磨いてあげます」
相変わらず舐めた顔をしてるなこの先生は…
「………確認したいんだけど、殺せんせーって先生だよね?」
「?はい」
「先生ってさ、命をかけて生徒を守ってくれるひと?」
「もちろん。先生ですから」
まさか、カルマ……
『カルマ!待って、ダメ!!!!』
「Aちゃん…?」
「そっか、良かった。なら殺せるよ
確実に」
急いで止めようとしたが距離があったため間に合わなかった
『カルマ!!!!』
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作者名:ヒビヤ | 作成日時:2022年6月12日 11時