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「じゃね「先生」〜俺"ら"帰るわ｡明日も遊ぼうね！」
カルマはテストを殺せんせーに渡し､2つの鞄を持って席を立った
ん？"俺ら"…？しかも何で2つの鞄？考えているとカルマが私の腕を引っ張って無理やり立たせた
『ちょっ、カルマ!!』
よく見るともう1つの鞄は私のもので…カルマの方を向くといつものイタズラをする時の顔をして笑っていた
「いーじゃん別に｡どーせテスト終わってるんだろ？」
『それは…』
「じゃあもういいっしょ｡てことで帰ろーか！」
私の腕を引っ張りながら前を歩くカルマ｡「どっか寄ってこーぜ」と言うカルマの提案に『いいよ』と応え､どこがいいかを話しながら帰る｡別にそれはどこでもいいんだけど…
『あの､そろそろ手､離してくれない？』
「あ､歩きづらかった？ごめん」
そう言ってカルマは腕から手を離してくれた｡やっと離してくれたことにホッと息をついたとき､次は手を繋がれた
『いや何で？！』
「えー？こっちだと並んで歩けるし､歩きづらくないでしょ？」
カルマはそう言って笑った｡
こいつわざとだ…!!
私はしばらく手を振り回したりして何とか離そうとしていたが､そもそも力で勝てるわけがなく､抵抗するだけ無駄だ｡諦めた私を見てカルマは満足そうに笑った
それから私たちはファミレスに入り､今までの教室での出来事などを話していた｡
「ふーん…殺せんせーにダメージを与えたのってAだけだったんだ」
『そうだね｡カルマで2人目』
「そっか｡…にしてもAなんか雰囲気変わったね」
『え､どこら辺が？』
「んー…なんて言うか､表情が柔らかくなった…みたいな」
『えぇ…自分じゃよくわかんないや』
「そりゃそうでしょw でもそっちの方がいいよ｡俺も今のAの方が好きだよ」
『!!ありがと…』
直球で言われるとなんだか照れる…そのせいで声が小さくなってしまったけど､カルマにはちゃんと届いてたみたいで「どーいたしまして」と笑って､ケーキを食べていた
それから少ししてファミレスを出て私たちは駅へ歩いていた｡ちょうど下校時間と被ったようで渚くんの姿が見えた｡
『渚くーん』
私の声が届いたようで振り返り､こちらを見てくれた｡そのまま3人で帰ることになり並んで帰っていると､カルマが渚くんに聞きたいことがあるといい､殺せんせーのことを聞いていた｡一通り聞き終わったカルマは､少し考えた後に､いい事を思いついたと言って笑っていた
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作者名：ヒビヤ | 作成日時：2022年6月12日 11時
