・基礎の時間 ページ21
ある午後の授業。私たちは運動場にて体育の授業をうけている
「晴れた午後の運動場に響くかけ声、平和ですねぇ
生徒の
「八方向からナイフを正しく振れるように!!
どんな体勢でもバランスを崩さない!!」
「この時間はどっか行ってろと言ったろう。体育の時間は今日から俺の受け持ちだ
追い払っても無駄だろうがな。せいぜいいそこの砂場で遊んでろ」
「ひどいですよ烏間さ…烏間先生。私の体育は生徒に評判良かったのに」
「うそつけよ殺せんせー、身体能力が違いすぎんだよ。この前もさぁ…」
「反復横跳びをやってみましょう。まずは先生が見本を見せます」
そう言った殺せんせーは反復横跳びをしながらあやとりをやっていた。さすがにあれは無理でしょ…みんなも同じ思いだったようで、体育は人間の先生に教わりたいと言っている。その事にショックを受けたようで、殺せんせーは泣きながら砂場で遊んでいた
「…やっと
「でも烏間先生、こんな訓練意味あんスか?しかも当の
「勉強も暗殺も同じ事だ。基礎は身につけるほど役に立つ」
「……?」
「例えば…そうだな。磯貝くん、前原くん。そのナイフを俺に当ててみろ」
「え…いいんですか?2人がかりで?」
「
「え…えーと…そんじゃ」
磯貝と前原は戸惑いながらも烏間先生にナイフを振るうが、先生はそれを簡単に避けていてナイフが当たることは無い
『バカだなぁ、あの2人は。そんなの当たるわけないのに』
「え?」
『分からない?ついこの前まで烏間先生ってバリバリの現役だった人でしょ?そんな人に素人が当てれるわけないよ』
「…!!」
気づけば2人が烏間先生に転がされていた
「俺に当たらないようではマッハ20の奴に当たる確率の低さがわかるだろう。見ろ!今の攻防の間に奴は
砂場に大阪城を造った上に着替えて茶まで立てている」
((((腹立つわぁ〜…;))))
「クラス全員が俺に当てられる位になれば、少なくとも暗殺の成功率は格段に上がる
ナイフや狙撃、暗殺に必要な基礎の数々。体育の時間で俺から教えさせてもらう!」
キーンコーンカーンコーン
ちょうどよく終わりのチャイムが鳴り、今日の体育の授業は終わった
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作者名:ヒビヤ | 作成日時:2022年6月12日 11時