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ページ11

磯貝side
あいつは自分の境遇から、弱いものいじめや才能などで差別をするのが嫌いだった。だからそういう現場を見るとたとえ相手が先輩であろうと見知らぬ他校生や年上であっても黙ってはいれずに止めに入ったりしていた。時には暴力でも…
俺たちは話を聞くたび心配だったが、Aが間違ったことをしているとは思わなかった。担任の先生もあいつの成績がいいからいつも注意だけで終わっていた。

だがあの日ーー2年の5月頃

放課後、3人で帰ろうと準備をしていたときにAはケンカをしたことが見つかり、担任の鈴村先生に呼び出しをうけた

『えーめんどいなぁ…早く帰りたいのにさぁ』

「ま、どうせいつもみたいに口頭だけの注意だろ?ほんと、素行不良なのに成績良いやつってのは羨ましいぜ!」

『あはは!仕方ないじゃんw すぐ終わるとは思うけど、待たせるのは悪いから先帰っといていーよ』

「いや、待ってるよ。暗くなったら危ないだろ」

「さすがイケメン!言うことが違うぜ!」

「茶化すなよ、ったく…」

『悪いね、すぐ終わらせてくるよ!』

そう言って出ていくAを2人で見送った。この時はいつも通りにすぐ帰ってくると思ったんだ…だけどいくら待ってもAが帰ってこない。

「なあ、Aのやつ遅くね?」

「ああ。いつもより遅すぎる…」

不安になった俺たちがAが行った教室に向かおうと教室を出た時…


ガシャンッ!!

と何かが割れるような大きな音が廊下に響いた。俺たちは急いで教室に向かった

「「A!!!」」

ドアを開けて俺たちが見たのはーー

割れた窓ガラス、腰を抜かし座り込んで泣いている女子生徒、殴られたのか顔に痣があり、倒れている鈴村先生、そして…

右手が血まみれになり、2人を冷たい目で見下ろしているAだった…

「A…?!どうしたんだよその手!それにその子…お前と同じクラスの花岡だよな…?なんで一緒に…」

混乱しながらもAのところに行く前原。Aの右手に応急措置といって自分のハンカチを巻いてやっていた。俺はその様子を見ながら花岡さんたちの方を見た

花岡梨沙は2年でAと同じクラスになり仲良くなったようで、いつも一緒にいた子だ。どうして花岡さんがいるんだ…?

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設定タグ:暗殺教室 , 赤羽業   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ヒビヤ | 作成日時:2022年6月12日 11時

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