私の気持ち ページ42
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先輩の、直球な言葉に、更に顔が赤くなっていく。
私は先輩が好き。
その事実に変わりはない。
けれどいざこうして本人を目の前にすると
とてつもないほどに恥ずかしく、先ほどまでは
難なく見ていた先輩な顔をすら見れなかった。
俯き黙ったままの私を見かねたように、先輩が
立ち上がり、私の目の前へと腰を下ろす。
肩を預けて眠れるほどだったのにどうしてだろう
すぐ目の前に居るってだけで心臓がバクバクと煩く鳴り止まない。
「 A 」
私の名前を呼ぶ先輩の声は、いつもより低く、
落ち着いていて、自然と目線をあげてしまう
ゆっくりと視線が交わる
じっとこちらを見つめる先輩を見つめ返す。
恥ずかしさと、好きだと言うたった3文字を
うまく伝えられないこのもどかしさに、
目に涙が溜まっていくのが分かった。
泣きたくない。こんなことで。
泣いてばっかりは嫌なのに、
気持ちとは裏腹に
ポツリポツリと、溢れていく。
「 焦ってんじゃねぇよ 」
先輩の腕が、私を包み込む。
ぎゅう。と、優しくも強く抱き締めてくれる。
暖かくて、心地良い感覚に、涙は余計に止まらなくって。私が1人で泣いていたときのように、一定のリズムで背中を撫でてくれた。
「 せんぱい、っ … 」
「 うん 」と、普段よりも優しい口調で返事をする
先輩の背中に腕を回し、力を込めて抱き締め返す。
伝えよう。この気持ちを。
どうしてもどうしても、私は先輩が好き。
全部、伝えよう。
「 私、勝己先輩のことがすき、… 大好きです 」
震える声を振り絞り、
気持ちを伝える。
すると、ゆっくりと私を離し、
背中に回していた手を頭に乗せる。
そしてもう一度私を見つめながら
勝己先輩は言った
「 言えんじゃねぇか。ばーか 」
普段通りの、意地悪な笑顔で。
少し乱暴だけど涙を拭いながら先輩は
言葉を続ける
「 すぐ泣くわ、叫ぶわ、鼻血出すわ。
ヴィランに捕まったと思えばぶっ倒れて無理して。
どうしよもねぇクソガキだよなお前ってやつは 」
「 う … 」
先輩の言葉がズバズバと心に刺さっていく。
そんな遠慮なく言わなくたって …
けれどすぐに「 でもな 」と続ける
「 いつの間にか目、離せなくなってた 」
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以恋(プロフ) - 宙さん» お褒めの言葉ありがとうございます（ ; ; ）続編の方もぜひよろしくお願いいたします！ (2020年3月7日 9時) (
レス) id: 3b71a2a429 (このIDを非表示/違反報告)
宙(プロフ) - 作者様爆豪の飴と鞭使い方すごくどストライク(´∇｀) (2020年3月4日 16時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
宙(プロフ) - え、何この小説。妄想すると自然と口角上へと向かっていきますね。え、控えめに言って最高です！これからも頑張ってください！ (2020年3月4日 16時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
以恋(プロフ) - Omisoさん» うわああ（ ; ; ）素晴らしいなんてとんでもないです！嬉しいお言葉をありがとうございます！続編の方ただいま作成中ですので、今後ともよろしくお願いします！（ ; ; ） (2020年3月3日 10時) (レス) id: c92cf6abc6 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - 最後まで読みました！とても素敵な作品で物語の構成の素晴らしさに感嘆しました！！続編の方応援しています！ (2020年3月3日 0時) (レス) id: d4a65dd1ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：以恋 | 作成日時：2020年2月15日 3時
