私の想い ページ38
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「 ……………… はぁ 」
私の言葉を聞き、
大きな溜息をひとつ、吐いた勝己先輩。
その反応に、目には涙が溜まっていく。
私の勘違いだった。
少し、優しくしてもらえたから。
構ってもらえたからって、
馬鹿みたいに舞い上がっていた。
タイミングよく、電車がホームへと到着する。
「 へ、変なこと言ってすみませんでした、
私ひとりで帰りますね、さようなら 」
今にもあふれそうな涙を堪え精一杯の笑顔で
言えば急いで電車から降り、階段を下がる。
改札を抜け、必死に駅から離れる。
「 っ、ぅ、… 」
勝己先輩の大きな溜息。
きっと凄く気持ち悪がられたんだろう
そう思うと、我慢していた涙がどっと溢れる。
先輩の優しい笑顔や、助けに来てくれたときのこと
この短い期間の中で起こったこと全て思い出してしまう。
よく考えればこんなこと奇跡のようだった。
好きな先輩とこんなにも距離が縮んで、
あわよくば付き合えたらなんて
考えている私が馬鹿だった。
「 っ、… せんぱい、… 」
それでも考えれば考えるほど涙は止まらない。
むしろ先輩の好きなところばかり浮かんできてしまってそれが余計に胸を締め付けるだけだった。
もっと話したかった。
もっと、先輩といろんな話をして、
笑って、言い合いをして、先輩のことを知りたかった
あのときあんなことを言わなければ側にいられたのだろうか。
もう一度だけでいいから、
Aって呼んで欲しかった
人目を気にせず、その場に座り込み、
ただただ溢れる涙と洩れる嗚咽に耐えていた。
そんなときだった
「 なに先走ってんだクソA！！！！！！！！ 」
私の想いが通じたかのように、
大好きな先輩の声が、響き渡った
「 かつき、っ … かつきせんぱい！！！！！ 」
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以恋(プロフ) - 宙さん» お褒めの言葉ありがとうございます（ ; ; ）続編の方もぜひよろしくお願いいたします！ (2020年3月7日 9時) (
レス) id: 3b71a2a429 (このIDを非表示/違反報告)
宙(プロフ) - 作者様爆豪の飴と鞭使い方すごくどストライク(´∇｀) (2020年3月4日 16時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
宙(プロフ) - え、何この小説。妄想すると自然と口角上へと向かっていきますね。え、控えめに言って最高です！これからも頑張ってください！ (2020年3月4日 16時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
以恋(プロフ) - Omisoさん» うわああ（ ; ; ）素晴らしいなんてとんでもないです！嬉しいお言葉をありがとうございます！続編の方ただいま作成中ですので、今後ともよろしくお願いします！（ ; ; ） (2020年3月3日 10時) (レス) id: c92cf6abc6 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - 最後まで読みました！とても素敵な作品で物語の構成の素晴らしさに感嘆しました！！続編の方応援しています！ (2020年3月3日 0時) (レス) id: d4a65dd1ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：以恋 | 作成日時：2020年2月15日 3時
