ケーキ屋さん ページ35
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「 ん … ？ 」
ちょっと待って、今先輩
「 帰りでいいから 」
って言ったよね
そう思った矢先に先輩は改札口、じゃなくて
駅のビルの中へと入っていく。
「 勝己先輩どこ行くんですか？ 」
「 っるせえ黙ってついてこい 」
ぐしゃぐしゃ、と髪を乱暴に撫でられる。
それ以外はなにも言ってくれないので
仕方なく着いていく、と到着したのは
ケーキ屋さん。それも、私の大好きなお店だった
「 先輩なんでこんなところに？ 」
「 … 親の誕生日 」
はあ〜〜〜〜！！
親御さんの誕生日ケーキを買いに1人で行くの
恥ずかしいから私のこと連れてきたのかあ〜〜〜
かわいい。すっごくかわいい。し、その優しさに
私は胸を打たれました。
やばい、勝己先輩オタクが出てしまった
「 先輩！ここのケーキは全部食べたことあるので
私に任せてください！ 」
「 おう 」
すんなり受け入れてくれてくれる。
ショーケースに並んだケーキはどれもキラキラ輝いていて、見ているだけでよだれが溢れそうだった。
「 無難にショートケーキも美味しいんですけど、
ここのフルーツタルトは絶品なんですよ〜〜〜 」
私と同じようにショーケースを眺める先輩。
真剣にじっと見つめている姿に思わず見惚れそうになるけどはっと我に帰り前を向く
「 やっぱりフルーツタルトがオススメです！ 」
数分悩んだ末、先輩に告げる。
この前親友と来た時あまりのおいしさにほっぺたが
落ちるかと思ってしまったほどに美味しかった。
私も1つ買って帰ろうかな
そう考えていると、
「 フルーツタルト、2つお願いします 」
勝己先輩が店員さんに向かってショーケースを指差す
私も次にお会計をしようと、隣に並ぶと店員さんが
私たち2人を見てニコニコとケーキを箱に入れながら言う
「 デートですか？ 」
と。その笑顔には一切の悪意なんてなくて、
微笑ましいかのように見つめてくるからもう物凄く恥ずかしくって。一気に顔まわりが熱くなる。
今凄い顔してるだろうな、それより先輩気まずさ
感じてるだろうな…
「 わ、私たちお付き合いしてません 」
小さい声ではあるけど、俯きながらも店員さんに
言えば「 そうだったんですか〜！ 」と謝られる。
でもまたすぐに、
「 お似合いだったからつい、」
とまたあの笑顔で言われた
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以恋(プロフ) - 宙さん» お褒めの言葉ありがとうございます（ ; ; ）続編の方もぜひよろしくお願いいたします！ (2020年3月7日 9時) (
レス) id: 3b71a2a429 (このIDを非表示/違反報告)
宙(プロフ) - 作者様爆豪の飴と鞭使い方すごくどストライク(´∇｀) (2020年3月4日 16時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
宙(プロフ) - え、何この小説。妄想すると自然と口角上へと向かっていきますね。え、控えめに言って最高です！これからも頑張ってください！ (2020年3月4日 16時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
以恋(プロフ) - Omisoさん» うわああ（ ; ; ）素晴らしいなんてとんでもないです！嬉しいお言葉をありがとうございます！続編の方ただいま作成中ですので、今後ともよろしくお願いします！（ ; ; ） (2020年3月3日 10時) (レス) id: c92cf6abc6 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - 最後まで読みました！とても素敵な作品で物語の構成の素晴らしさに感嘆しました！！続編の方応援しています！ (2020年3月3日 0時) (レス) id: d4a65dd1ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：以恋 | 作成日時：2020年2月15日 3時
