先輩たちの姿 ページ26
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振りかざされたナイフは、私の肩から肘にかけてを
躊躇なくえぐる。
すぐに血がドクドクと流れ、傷口が開いていく感覚と耐え切れないほどの痛みに思わず叫び声を上げてしまう
「 Aちゃんが悪いんですよ〜、仲良くしてくれないからこうするしか無いんです 」
そう言う目の前のヴィランはナイフに付く私の血液を嬉しそうに見つめニタニタと笑っていた。
すぐに、個性で傷を癒そうとする。
が、傷が深すぎる。
この傷を完治させるには時間が必要だし、それ以前に体力の限界が近づいていた。
大量の出血のせいからか、立っていることもままならず膝をついてしまう。
「 Aちゃん、死んじゃダメですよ〜？時間をあげるから、その傷癒してみてよ自分で！ 」
そう言われても、できないのだ。
苦しい、息がしづらい。傷口が熱い。
視界もどんどんと薄暗くなっていく。
ああ、わたし、もう死んじゃうのかな
「 もしかして私、やり過ぎちゃいましたか？ 」
まだまだやりたいことあるのに。
お父さんとお母さんともまた会いたいのに。
まだ、ヒーローになれてないのにな。
いろんなことが頭を駆け巡り、瞳からは涙が溢れ出す
最後に、会いたかった。
「 ……… か、つき、せんぱい … 」
最後の気力を振り絞り、名前を呟く。
そんな時だった。
大きな爆発音と共に、倉庫が揺れる
「 Aに何してんくれてんだクソ雑魚がぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁ！！！！！！！！！ 」
薄れゆく視界の中で見えたのは、
今にも泣き出しそうな、けれども強くヴィランを睨みつける緑谷先輩。
普段使うことのない左側の個性、炎をヴィランに向ける轟先輩。
そして、
私の大好きな、
大好きでたまらない、
勝己先輩の姿だった
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以恋(プロフ) - 宙さん» お褒めの言葉ありがとうございます（ ; ; ）続編の方もぜひよろしくお願いいたします！ (2020年3月7日 9時) (
レス) id: 3b71a2a429 (このIDを非表示/違反報告)
宙(プロフ) - 作者様爆豪の飴と鞭使い方すごくどストライク(´∇｀) (2020年3月4日 16時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
宙(プロフ) - え、何この小説。妄想すると自然と口角上へと向かっていきますね。え、控えめに言って最高です！これからも頑張ってください！ (2020年3月4日 16時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
以恋(プロフ) - Omisoさん» うわああ（ ; ; ）素晴らしいなんてとんでもないです！嬉しいお言葉をありがとうございます！続編の方ただいま作成中ですので、今後ともよろしくお願いします！（ ; ; ） (2020年3月3日 10時) (レス) id: c92cf6abc6 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - 最後まで読みました！とても素敵な作品で物語の構成の素晴らしさに感嘆しました！！続編の方応援しています！ (2020年3月3日 0時) (レス) id: d4a65dd1ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：以恋 | 作成日時：2020年2月15日 3時
