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ゴフッと、口から出たのは血の混じった咳。絶えず激痛が走る体。
もうじき俺は人ですらなくなるのだとどこか他人事のように俯瞰すれば、その度に声が聞こえた。
死ぬな、諦めるなと何度も何度も怒鳴り付けられれば、心に僅かな
そうだ、おれはまだ死ねない。死ねないんだ。
閉じかけていた瞳を無理矢理こじ開け、必死に呼吸で命を繋ぐ。
誰か──と伸ばした手の先に見えたのは
────────美しい、蝶。
***
「おーい、大丈夫ですか？」
美しい女性が纏うのは、
「───！女、の子…が──う゛ｯ！？───ｯ、まだ女の子が、いるかも、しれな…くて…………帰るって、でも……お、れは──」
「───あぁなるほど、まだ女性の方がいるかも知れないのですね？いいですよ、私が探しておいてあげます。なので君は安心して休んでいてくださいね？」
にっこりと微笑むと、彼女はヒラリと蝶の如く森へと消えていった。
***
「………女性、ですか。」
なぎ倒された大木を踏み越えながら、軽やかに森を駆け抜けていく。ここでも誰かが交戦したのだろう、抉れた地面と飛び散った血痕が生々しくその事実を伝えていた。
「こんなところにいるわけ無いんですよねぇ、女性なんて」
鬼殺隊ですら生き残れないこんな物騒な山で無事な一般人などいるものか。もしいるとしたらそれは
「……まさかとは思いましたが、やはりここに来てるんですね」
胡蝶しのぶは今日何度目かもわからない溜め息を吐いた。
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宇髄さんが書きたくてしょうがないので蜘蛛山編、次回で終了します(多分)
☆☆☆☆☆
≫lunaさん
運命……！感動的な表現ありがとうございます。作者は今も喜びで満ちていますよ(*￣∇￣)ノｩｪｰｨ
≫れもねーどさん
リクエスト的な要望ありがとです。話の途中に書き加えたリクエストの募集？でしたがとてつもない速度で反応してくれましたね、流石です。
≫あゆたんさん
毎度ありがとうございます。読んでくださってるのが如実にわかるので嬉しいです。あっ、壁ﾄﾞｺﾞｫﾝは共感ポイントでした。
☆☆☆☆☆
鬼滅では柱達を書きたくなるけど敵が好きだから敵側の話を捏造したくてしょうがない。でも毎回救い用のないヤツしか思い付かない。だからね、もし悪役好きがいればコメント待ってる。きっと書くよ。
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ユミヤミ(プロフ) - ちょっと天元さんイケメン！見てる途中で何回も「はっっっ！やばいわー！」ってなりました！天元さんのイケメンが全面に出てますね！たまらんわぁ。 (2019年10月13日 20時) (
レス) id: f76e313fab (このIDを非表示/違反報告)
雲隠 - うぎゃぁぁあぁぁ！ 何これ？！天元さんかっこよすぎではないか！？嫁を心配している天元さんもいいけど、妹を心配している天元さんの破壊力がえげつねぇ！ (2019年9月5日 17時) (レス) id: fa6b997845 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - 面白い!天元!更新頑張って!（無理はしないでね!）応援してますよ! (2019年8月31日 13時) (レス) id: 3d6828cd0d (このIDを非表示/違反報告)
照(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！好き！ホントに！更新頑張ってください！ (2019年8月30日 20時) (レス) id: a0ce70a935 (このIDを非表示/違反報告)
れもねーど - 村田さんと関わるための布石嬉しいですありがとうございました！ (2019年8月28日 9時) (レス) id: bcf5716af8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤い金魚草 | 作成日時：2019年7月19日 23時
