僕じゃダメかい……?〜カナダ編〜 ページ16
*
窓から人影が見えた。
立ち上がって、窓の方へ行く。
そこには特徴的なアホ毛を持つ、カナダが居た。
カナダ『友達でしょ? もっと頼って良いよ』
『カナダ……』
カナダの姿を見ると少しずつ流してた涙が、いっきに溢れてきた。
『なんでここに居るの……?』
カナダ『酔ったイギリスさんの“ほあた☆”で飛ばされちゃった』
『そんなところにいたら、寒いよね。今、開けるから……』
電話を切って窓を開ける。
カナダ「やっぱり泣いてるじゃん」
『……泣いても、泣くななんて言わない?』
カナダ「言うわけ無いよ、泣いても良いんだよ」
『カナダと居ると落ち着く』
その場にあったベッドに並んで座る。
私の涙は溢れるばかり。
カナダは私の背中をさする。
カナダ「僕は」
カナダはいつもみたいなゆっくり、おっとりとした声じゃなくて、男っぽい低い声で口を開いた。
カナダ「僕は“Aには”落ち着かれるよりドキドキしてほしいな」
『それって……』
カナダ「Aが好きだよ」
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作者名:ポン酢 | 作成日時:2016年1月2日 19時