スカイアドベンチャー【ヘタリア】 (ページ12)

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俺じゃダメか？～イギリス編～ページ12

*

日本の家に観光に来た。
アイスランドとAに会って、俺はAに一目惚れした。

一回会ったことはあるが、あの幼さは抜けてて大人っぽくなっていた。

声だって、落ち着きのある声。
髪だって大分伸びてた。
背もこの前より大きいし、体だって女らしい。

変態みてぇだけど、実際そうだ。
布団に横になっても、寝れねぇし。
変な胸騒ぎすらする。

外は雨が降り始めた。
紫陽花に水滴が落ちて綺麗だ。
旅館っつー場所に泊まるのも良いもんだな。

今まで幽霊が出るホテルとかしか泊まったことねぇからな。
紫陽花の奥を見ると誰かが公園にベンチに座ってる。

傘もさしてねぇ。
ロンドンは雨が多い。
クセで持ち歩いてた二つの折り畳み傘を一つ広げて、公園に向かった。

足は早く動いてて、走ってるようだ。
なんで走ってるかはわかんねぇ。

イギ「A……？何やってんだよ！風邪引くぞ！？」

傘を差し出しても受け取らねぇ。
とりあえず俺はAの体に雨が当たらねぇようにした。

イギ「泣いてんのか…… なにかあったのか？俺で良けりゃ聞いてやるぜ？」

『……イギリスはいつも私の話聞いてくれるね』

イギ「俺にはこれぐらいしかできねぇからな」

『アイスとノルに告白された』

イギ「は……？」

俺の心臓がドクンと大きく波立った。