my memory five ページ1
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私はノルの言葉を無視してアイスを追いかけた。あれ、なんでだろう。
私はノルのことが好きなはず。
アイスが私のことを好きって思うとすごく嬉しい。相談してるうちに好きになってたのかな。
『アイス!』
アイス「……なに、なんでこっちに来たの!? ノーレが居たでしょ!?」
『……』
そんなの自分が一番分かってるよ。
私のノルに対する気持ちは‘好き’じゃなくて‘憧れ’だったから。
アイス「もう……もう、良いよ! Aなんか大嫌い!」
『っ!』
アイスの目に浮かんでた涙。
好きな人に『嫌い』と言われる辛さ。
はるかにアイスの方が辛いでしょ?
なのにさ、なんで私が泣いてるの?
なんで止まらないの?
結局、私だけ子供なんだよ。
感情をコントロールできない。
さっき気づいたはずなのに、好きの気持ちが溢れて涙に変わる。
わがままだって聞いてくれて、相談だって乗ってくれて、助けてもらってるのに、ノルの時と同じじゃん。
一つも成長してない。
体だけ大きくなってるの。
恩を仇でしか返してないんだ……
なんで、今会いたくない人に会うの。
……ノル。
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作者名:ポン酢 | 作成日時:2016年1月2日 19時