手書きの手紙

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お風呂に入ってさっぱりした後、ダイニングテーブルに戻る。


そこには大切な俺の宝物。


腰を落ち着けてからピリピリと封を破いた。


中からは大量の便箋。


自分がアイドルだって、実感できる。


加藤シゲアキは有名人なんだって、思える。


そんな存在だった。


ひとつひとつ丁寧に仕分けする。


男性から、中学生から、成人女性から、小さな子供から。


目を通しては頬が少し緩む。


幸せな時間だった。


その仕分けをしている中、ひとつの茶封筒があった。


リボンが綺麗に貼ってある、オリジナルの封筒。


これも同じように、そっと開けて中身を確認した。


そこには1枚の便箋。


きれいな文字が並んでいる。


でも、内容はあまりにも驚くものだった。




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加藤シゲアキ様。

はじめて、ファンレターを書かせていただきます。
加藤さんのことをいつも応援しています。
たくさんの多彩な才能を発揮される加藤さんに一目惚れしました。(笑)
これからの活動も見ようと思っています。
しかし、もしかしたら見れないかも知れません。
それは、私の命がもう残り少ないから……。
暗い話してもダメですよね。
これからもNEWSを愛します。
また、ファンレター書くので受け取ってほしいです。


NEWSの加藤さんファンより。



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これを読んだ瞬間、頭の中では理解出来なかった。


命が…少ない？


それは、ひとりのファンとの出会いだった。

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