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「天命をまっとうすれば、前世の記憶をもって生まれ変わることはないって書いてあったの」
「近代イタリア文庫に？」
「そう」
天童は、少し手を顎に当てて大袈裟に考えるふりをした。
そして言う。
「天命ってなんなの？」
「運命の人と出会い、結ばれ、死ぬまで愛し合うこと」
「へえ、それがAちゃんはできてないの？」
「できてるから問題なの」
私は毎度、同じ人の生まれ変わり、前世の記憶のない生まれ変わりと生きてきた。
彼に前世の記憶がないということは私が運命の人ってこと。
でも私はある。
それが問題なの、そう天童に言う。
「今回の相手って誰？」
「バレー選手の牛島若利」
「若利くん〜！？」
「そう」
「それってわかるもんなの？」
ジトっとした目で、私を見る天童。
注文したアイスティーを飲みながらそう言う。
「目の色を見ればわかる」
「へえ」
興味無さそうに相槌をうちながら、ストローで氷を弄ぶ天童。
天童が思いついたように、そうだ！と言う。
「その天命をまっとうしなければいいんじゃない」
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時雨 彩(プロフ) - 中村千尋さん» コメントありがとうございます。大好きと言っていただけるだけで活力になります。これからもよろしくお願いしますね！ (2019年10月8日 23時) (
レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)
中村千尋(プロフ) - あなたの書く小説が大好きです！！ (2019年10月8日 22時) (レス) id: a991a170a0 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 彩(プロフ) - syo_taさん» コメントありがとうございます！「牛島若利の落とし方」の方でもコメントされてましたよね？また応援コメントをくださって本当に嬉しいです。これからもよろしくお願いしますね！ (2019年9月7日 20時) (レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)
syo_ta(プロフ) - なんか、凄く、ぐわぁぁぁってなりました!!ほんとに、もう、やばかったです。語彙力が旅に出てしまいました。他の作品もとても面白く、読ませていただいています!!これからも頑張ってください!! (2019年9月7日 20時) (レス) id: 86bba6767f (このIDを非表示/違反報告)
時雨 彩(プロフ) - 姫鞠さん» コメントありがとうございます！殴り書きに近いので、本当に自己満作品なのですが、そう言っていただけて嬉しい限りです。ご愛読ありがとうございます！ (2019年9月6日 17時) (レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨彩 | 作成日時：2019年9月6日 0時
