諸 ページ9
*牛島side
「こうなるってわかったら、部活途中でも自販機で買うこと」
「わかった」
「あと寝不足もあるみたいだけど」
「ああ、最近勉強していて」
Aは挟みかけた卵焼きを置いて、俺にぐっと詰め寄った。
その顔は真剣そのもの。
眉をひそめ、俺を上目遣いに睨む。
「あんたはバカじゃないんだから、授業聞いてりゃわかるでしょ」
「む……」
「こうなった時の方が余計時間ロス、疲れたらさっさと寝るの」
そう言って、卵焼きを掴み直して口に運ぶ。
だいぶ身体も軽くなり、気分も良くなった。
午後からの授業は出られそうだ。
「午後は出る」
「顔色も良くなったし、大丈夫じゃない？」
コンコン、とノックする音が聞こえる。
Aがドアの元へ行くと、すぐに扉が開き女子生徒が入ってきた。
体調が悪そうでもなければ、怪我をしたわけでもなさそう。
「牛島くんっ」
そう言って俺の元へ駆け寄ってくる。
その女子生徒は南々瀬だった。
Aが座っていたイスに座り、俺の顔をマジマジと見る。
そして心配そうに言った。
「もう、大丈夫、なの……？」
「……ああ」
Aは自分の弁当箱を片付け、弁当袋に入れて帰る用意をしている。
保健室の留守番は昼休みの間だけ。
昼休みももうあと10分終わる。
俺は南々瀬の手を払い、別側からベッドから降りて上履きを履く。
「用もないのに保健室に来ては迷惑じゃないのか」
「あ、ごめっ……」
職員室に先生を呼びに行ったAを追いかけた。
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時雨彩(プロフ) - 中村千尋さん» コメントありがとうございます！ テストの関係で更新できずすみませんでした。でもそう言っていただけて嬉しい限りです。これからもよろしくお願いしますね！ (2019年9月6日 10時) (
レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)
中村千尋(プロフ) - いつも楽しませて頂いています！！この作品大好きです！ (2019年9月6日 10時) (レス) id: a991a170a0 (このIDを非表示/違反報告)
時雨彩(プロフ) - いすださん» コメントありがとうございます！いすだ様の作品すごく好きです！そんな方に褒めてもらえるのはとても嬉しいです。これからもよろしくお願いしますね！ (2019年8月28日 12時) (レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)
いすだ(プロフ) - はじめまして。主人公と牛島のキュンキュンする小説で、いつもニヤニヤしながら見ています…！この後の展開、とても楽しみです！コメント失礼しました！ (2019年8月24日 12時) (レス) id: cfa7055438 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨彩 | 作成日時：2019年8月19日 22時
