【牛島若利】牛島若利は青春のしかたを知らない【HQ】

祇 ページ1

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ビューラーでまつ毛をくるんとカールさせ、まぶたにそっと淡いピンク色のアイシャドウをのせる。

そしてオーロラメイク用のラメを少しだけのせて、強調させる。
チークは薄くオレンジで。

薄いピンクのリップをつけ、その上からグラデーションを作るようにピンクのグロスを塗る。

くるっとカールさせた髪は高めの位置でポニーテール、触覚は顎まで、前髪は今日は少し重めに。

鏡に向かって微笑んでみる。
今日も私は可愛い。

スカートを２回折って、セーターを腰に巻き、シャツは第1ボタンを開けて、だらしなくリボンをぶら下げる。

袖も２回折って、手首にはミサンガと茶色いゴムを通す。


「行ってきます！」


大きな声でそういい、学校へ向かっていく。
歩いて5分から10分程度の場所にある白鳥沢学園高校。

校門をくぐり、教室へ向かう。
教室につくとモワッとした空気が漂っている。

ウシワカはまだ部活の朝練中だろう。
私は勉強道具を机いっぱいに広げて、あれやこれやとやる。

しばらくして、教室が賑やかになるとウシワカも教室に入ってくる。


「ウシワカ、おはよう」

「おはよう」


私はウシワカが好きだ。
2,3ヶ月前までは落とすと息巻いてた。
でも逆に落とされてしまった。

情けない話だけど、落とすのには変わりはないからどうでもいい。
今日も私はウシワカを落とすために、いろいろと仕掛けてみる。

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