夢主をゼッタイにオトシたい花子くん (ページ6)

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見覚えのあるページ6

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弓道部でミエちゃう系のピッチピチの女の子

たまたま助けてあげた子なんだけど
どこかで見たことがある気がした

(んー…なんだっけこの子…)

でも今初めてあったはずなんだケド…

こんなことを考えてるときに目の前の女の子が帰ろうと荷物をまとめ始めた

今帰らせちゃうともう会えなくなっちゃう気がして
とっさに口から出たのは

「え…ナニこの子。タイプ。」

うん。絶対に言葉選び間違えたよね

でもほんとにこんな子はケッコータイプ

それから代償がこうで部活はああでってなんとか繋げている

「あ、そーだ！名前聞いてなかった！」

『えー……』

あからさまにイヤな顔をする

でも助けてあげたしそのくらい教えてよ！

それにこれからトイレ掃除も毎日してもらわなきゃいけないのに

「ね？助けてあげたんだし」

『…はぁ、…

花咲』

んんん？まって、聞いたことあるような

「下の名前は？」

『A』

そんなイヤな顔しないでヨ

花咲A…？これも聞いたことある

『じゃ、名前も教えてあげたんだし、私帰るね』

そんなことを考えているとハナサカはすっ、と立ち上がり帰ると言った

そろそろ帰してあげてもいいか

「じゃ、トイレ掃除来るんだよ！！！」

『あぁもうわかったって！

…ばいばい！』

乱暴にばいばいと叫ぶと一目散に走ってった

「そんなに帰りたかったノ…？」

＊＊

花子くんのせいでずいぶんと学校から出るのに遅れた

いや、ちがう
元凶は生徒会の集まりが延長したことだ。

もしも延長してなければ財布を忘れても
怪異に襲われることもなかったはずだし、花子くんとも会わずに済んだ

トイレ掃除か…部活どうしよう

＊

昇降口で靴を履き替えて駅まで猛ダッシュ

途中で信号とかで止まらなかったから意外と早く着いた

電車に揺られて十五分

プシューという音と共に私はまた走り出した
ほんとはやっちゃダメだけど

(も、もう少しで本屋…！)

そんなことを思いながら走ること数分
本屋に着きまして、今度は競歩の選手並みの足の速さで漫画コーナーに

『えーっと…え？あれ、うそ
もうない！？』

おっと失礼
つい叫んじゃってごめんね

また競歩の選手並みの足の速さでレジへ向かう

『あ、あのっ！』

意を決して店員さんに聞く
ニコニコ笑顔で応える店員さん

「すみません、もう在庫が残っていなくて…」

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