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校舎の、日陰になっている場所まで連れてこられ、そこで轟が立ち止まった。
「体育祭ん時、ちゃんと話してなかったから。俺の話を、聞いてほしい」
あぁ、あのメラメラヒーロー…エンデヴァーだったか、要するに、轟父との
事だな。
「親父とお母さんは個性婚だったんだ。」
より強い個性を残すために、愛のないであろう結婚の末、轟父の目論見通り、両極となる個性を持って生まれた最高傑作、それが轟なんだそうだ。
幼いころから他の兄姉とは隔離され、厳しい訓練を受けさせられ、自由のない幼少期だったらしい。
そんな中、泣いている自分に、ヒーローになれると言ってくれたお母さんは轟にとって大きな存在だったのだという。
しかし、轟が成長するごとに、轟の左(炎)が旦那であるエンデヴァーに見えてしまい、育てられない、と思ってしまうほどに心を病んでしまったお母さんに煮え湯を浴びせられ、轟は目元に火傷を負ってしまい、以降病院に入ったお母さんとは体育祭後の休日まで会っていなかったらしい。
なんというか…
『…壮絶な人生送ってんな』
「でも、お前や緑谷の言葉で、俺は、自分の視野が狭まっちまってることに気づけたんだ。だから、そのお礼がしたかったんだ。」
ありがとう、と柔らかく微笑む轟は、体育祭直前とはだいぶ違って、温かい人間に見えた。
轟は、自身の過去を語ってくれた。
本来ならば、私も大正での出来事を話さなければいけないのかもしれない。
でも、現代の、しかも子供があんなに惨い過去を知る必要はない。血にまみれた過去を知って、心を痛めるいわれはない。
あれは、過去だ。私たちが終わらせた過去の悲劇だ。もし、事実を轟や級友が知ってしまうことがあっても、きっとそれは今ではない。
大事なのは今で、これからを動かすのは今を生きる私たちなのだから。
「緋神？大丈夫か」
『うん。…お母さんとは、ちゃんと話ができたんだろ？』
「あぁ。…そうだ、緋神にも会ってみたいと言っていた」
『え…私？』
「いつか、時間がある休日にでもよかったら一緒に行ってくれないか」
『いいよ』
お母さんの話をするときの轟は本当にやさしい顔をする。よほど、大事なんだろう。
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ふぐひらめ(プロフ) - 顎！さん» うわぁ、すみません、言われてみれば、確かに…！何分、原作も手元になく、アニメで見た知識をうろ覚えで書いていたので、このようなミスが目立ってしまい、申し訳ないです…！修正しておきますね！ご指摘、ありがとうございます！！ (8月22日 16時) (
レス) @page26 id: 63e1c883be (このIDを非表示/違反報告)
顎！ - 騎馬戦のチームって轟のとこに上鳴いませんでしたっけ？ (8月22日 16時) (レス) @page25 id: baae4f81da (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ(プロフ) - 遅くなってしまい、申し訳ございません！ご指摘ありがとうございます！正しくはガイダンス、でしたね…直しておきます！ (2023年2月18日 12時) (レス) @page3 id: 3f318045dc (このIDを非表示/違反報告)
sakuya(プロフ) - エントランスは玄関の事では無かったでしたっけ？ (2023年2月8日 16時) (レス) @page3 id: 747f4d75c0 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - しうさん» そう言って頂けてとてもうれしいです！今なら空も飛べます！！上空をご覧ください、ふぐひらめがいます(笑)。あ、下記のidとは違うかと思われますが、下記のものは3DSから、これはPCからコメしているだけなので気にしないでください！ (2022年9月19日 14時) (レス) @page46 id: 3f318045dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふぐひらめ | 作成日時：2021年2月6日 21時
