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…ぃ！…ケィ…ケイ！！
元太の俺を呼ぶ声にハッとして頭をあげると心配そうな6人の目がこっちに向かってた。
「ケイ大丈夫？ぼーっとしてる、具合悪い？」
そう言って俺に触れようとした元太の手を思わずパッと払ってしまった。一瞬で凍る空気。やばい、どうしよ
「ちがっ…！ごめん、元太、ちがくて、あの、ほんと、あの、ちが、ごめ」
「ごめんごめん、ケイ、驚かしたね！大丈夫だから、ケイは？大丈夫なの？って」
「ん…、ごめん、ほんと、あの、」
どうしよう、頭がいっぱいで、元太が優しく笑いかけてくれてるのはわかるけど、俺、元太の手、どうしよう、謝るしかなくて
ごめんって繰り返す俺に、ちゃかが、横から、薬を手渡してきて、コップの水も持たされて
「まつくら？飲んじゃいな？お前、頑張りすぎてる、飲んだら少し落ち着けるから、撮影始まる前に落ち着いたほうがいいだろ？」
「ご、ごめ…おれ、でも、おれ、」
自分でもどこ見てたのかわからないけど、顔を挟まれて、バチっとちゃかと目があって、やっと自分の状況がわかって
「まつくら、だいじょうぶ、のみな、おれが守るから」
うん、と頷いたおれに、ちゃかはふわっと笑った。
薬を飲み下せば、体をソファーに横にさせられて、突っかかる喉元も、ざわつく胸も、少しずつ落ち着いてきて、周りの声が音じゃなくて、ちゃんと文字になってきた
呼吸深くなってきてるね、落ち着いてきたかな
ねぇまた寝ちゃうかな？
松倉の撮影最後にしてもらえるか聞いてくる
心配だね
おれまたビビらせちゃった
メンバーの会話が部分的に頭に入ってきて、あぁおれまた迷惑かけちゃってる、ほんと、なんも頑張れてねぇなって、気持ちが落ち着いてきたら現実が見えてしまった。
「かいと、だいじょうぶ？」
瞑ってた目を開けると、すぐにそばにいたらしい元太に声をかけられた。
「ん…だいじょうぶ…ゴメンね、落ち着いた」
「ほんと？よかった。かいとのインタビューも個撮も最後にしてもらったから、もうちょっとゆっくりしてて」
「ごめん…」
「じゃなくて、ありがとう、ね？」
いつも通りニコッと元太は笑って、ちょうど呼ばれてたらしく、行ってくるねって出てってしまった。
ありがとう、ね。
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ナツメ(プロフ) - 更新楽しみにしていました。作者様のペースで楽しみながら頑張ってください^ ^ (2022年1月11日 10時) (
レス) @page47 id: 8dc454fb00 (このIDを非表示/違反報告)
ぱん粉(プロフ) - また更新して下さって嬉しいです。有難う御座います。(^^) (2022年1月11日 7時) (レス) @page48 id: 7b4720bbb1 (このIDを非表示/違反報告)
しろごはん(プロフ) - Pさん» Pさん、コメントありがとうございます。お待たせしてすみません…のらりくらりですが続けていきますのでこれからも読んで頂ければ嬉しいです_(:3 」∠)_ (2022年1月10日 23時) (レス) id: a9eb0ed935 (このIDを非表示/違反報告)
しろごはん(プロフ) - イカさん» イカさんコメントありがとうございます。待っていてくれてたようでナミダナミダです。遅くなるかもしれませんがお付き合いください(；ω；) (2022年1月10日 23時) (レス) id: a9eb0ed935 (このIDを非表示/違反報告)
イカ(プロフ) - 更新ありがとうございます。続きが読めて、嬉しいです。また、楽しみにしています！ (2022年1月10日 23時) (レス) @page48 id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろごはん
| 作成日時：2021年6月27日 15時
