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Miyachika side
シャワーにしては遅い松倉。不安になって、脱衣所まで行けば浴室からちょうど出てきたような音がし安心してリビングに戻った。
しばらくすれば、髪も乾かさないまま、裸足でペチペチと歩きながら戻ってきた松倉は、すっきりした様子もなくソファに沈み込んだ。緩めのTシャツから覗く首や腕が所々赤くこすられていて、俺はそれに眉をひそめた。
ここ何年もそんなことなくなってたのにな、と思いながら、水を一杯汲んで松倉に手渡した。
力なく、ありがと、と笑う松倉にできるだけ優しく、咎めているわけではないと伝わるように声をかけた
「偉いじゃん、松倉、自分でやめられたじゃん」
「ちゃか…ごめん」
「謝んないでよ、褒めてんじゃん」
「んまぁ、うん…そうだね、なんか、ちょっと、ざわざわしちゃってさ、気がついたらちょっと、洗い過ぎちゃったみたい」
「今日は色々あったししょうがないよ、それに、自分で止められたんだから、大丈夫だよ。ね。気にすんな。」
うん、と小さく呟いた松倉に、俺も一緒に入るべきだったなぁと後悔した。
水を飲み切っても動きそうもないから、髪を乾かしてやれば、ありがとう、と嬉しそうに笑った。
最悪な1日だったけど、なんとか大丈夫そうな松倉に安心して、共にベッドに潜り込んだ。ちゃかと同じベッドなんて久しぶりだね、なんて可愛く笑う松倉に、そうだななんて返せば、松倉は満足そうに、おやすみと言って目を閉じた。
松倉が寝たらメンバーに連絡しないとな、と思いながら、松倉が寝るまで横で見守っていた。松倉は目を開けることはないけど、落ち着きなく寝返りを打っていて、声かけようかな、と迷ってると、松倉はゆっくり目を開けて、ごめん、手繋いでいい？とまたあの頃みたいに言うもんだから、うん、と頷き手を取った。安心したのか、松倉はすぐに寝息を立てた。疲れてて眠かったのになかなか落ち着けなかったんだなぁとやるせなかった。
メンバーに連絡して、俺もすぐに寝堕ちてしまった。
どんなことがあろうと、ありがたくも俺らには仕事があって、簡単には休めないのが実情で。
大丈夫だろうと思った松倉は、翌日、仕事に行くのを渋った。
もう大人だし、何年も前だし、と思っていたが、俺が思っていたよりもずっとあの時の傷は深く大きかった。
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ナツメ(プロフ) - 更新楽しみにしていました。作者様のペースで楽しみながら頑張ってください^ ^ (2022年1月11日 10時) (
レス) @page47 id: 8dc454fb00 (このIDを非表示/違反報告)
ぱん粉(プロフ) - また更新して下さって嬉しいです。有難う御座います。(^^) (2022年1月11日 7時) (レス) @page48 id: 7b4720bbb1 (このIDを非表示/違反報告)
しろごはん(プロフ) - Pさん» Pさん、コメントありがとうございます。お待たせしてすみません…のらりくらりですが続けていきますのでこれからも読んで頂ければ嬉しいです_(:3 」∠)_ (2022年1月10日 23時) (レス) id: a9eb0ed935 (このIDを非表示/違反報告)
しろごはん(プロフ) - イカさん» イカさんコメントありがとうございます。待っていてくれてたようでナミダナミダです。遅くなるかもしれませんがお付き合いください(；ω；) (2022年1月10日 23時) (レス) id: a9eb0ed935 (このIDを非表示/違反報告)
イカ(プロフ) - 更新ありがとうございます。続きが読めて、嬉しいです。また、楽しみにしています！ (2022年1月10日 23時) (レス) @page48 id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろごはん
| 作成日時：2021年6月27日 15時
