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まつくら…溢れた声に、松倉は体をビクッと緊張させ、小さな体をますます縮こませた。どうしたらいいのか、俺にもわかんなくて、でも、松倉をどうにか守らないといけないと必死で。震える松倉にぎゅっと飛びついた。けど、それも、もう反射みたいに、こいつのどこにそんな力があるのか疑問に思うぐらいの力で突き返された。バチっとあった目が真っ赤で、ボロボロで。すぐにそらされた視線は彷徨い狼狽え、ちゃか、とわずかに聞こえた声の後は、ひたすらに呼吸が乱れて行った。
大丈夫、大丈夫だから、と繰り返して、もう松倉に言ってるのか、自分に言い聞かせてるのかもわかんなくて、でもそれしか言えなくて。俺の目からも勝手に水があふれてきて。
せめて服を直してあげたくて触れたいのに、手を伸ばそうとしても、汚い、ダメ、やめて、と引き攣れる呼吸のなか震える声で拒否されて。大人と子供の中間みたいな俺は、自分の羽織っていたシャツを松倉に引っ掛けてやることぐらいしか思いつかなかった。
俺のシャツをぐしゃぐしゃになる程に握りしめた松倉は、俺の名前を小さくこぼしてから、なんで、おれ、ちがう、やだ、と荒れる呼吸の中繰り返して、意識を飛ばした。松倉！と叫ぶおれの声も、シンとしたトイレに吸収されてっただけだった。
どうしよう、どうしよう、おれ。この状況が怖くて、苦しくて。誰か大人を呼びに行かなきゃと思っても、誰を信じたらいいのかわかんなくて。泣きながら、意識を飛ばした松倉の服を震える手で整えることしかできなかった。
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ナツメ(プロフ) - 更新楽しみにしていました。作者様のペースで楽しみながら頑張ってください^ ^ (2022年1月11日 10時) (
レス) @page47 id: 8dc454fb00 (このIDを非表示/違反報告)
ぱん粉(プロフ) - また更新して下さって嬉しいです。有難う御座います。(^^) (2022年1月11日 7時) (レス) @page48 id: 7b4720bbb1 (このIDを非表示/違反報告)
しろごはん(プロフ) - Pさん» Pさん、コメントありがとうございます。お待たせしてすみません…のらりくらりですが続けていきますのでこれからも読んで頂ければ嬉しいです_(:3 」∠)_ (2022年1月10日 23時) (レス) id: a9eb0ed935 (このIDを非表示/違反報告)
しろごはん(プロフ) - イカさん» イカさんコメントありがとうございます。待っていてくれてたようでナミダナミダです。遅くなるかもしれませんがお付き合いください(；ω；) (2022年1月10日 23時) (レス) id: a9eb0ed935 (このIDを非表示/違反報告)
イカ(プロフ) - 更新ありがとうございます。続きが読めて、嬉しいです。また、楽しみにしています！ (2022年1月10日 23時) (レス) @page48 id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろごはん
| 作成日時：2021年6月27日 15時
