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懐かしくてあったかくて。やっと自分が泣いてることを自覚した。
トントンと子供をあやすように俺の背中を撫でてくれる紫耀。
ゆるく暖かく、優しく、夢の世界なのかもしれない。
「廉、頑張りすぎだろ。ちゃんと休みあるの？」
「…あんま…ないけど、みんな、も、ないやろ」
「そうだけどさ…、廉は溜め込んじゃうし、急にネガティヴ発動するし、…大学もあるし、なぁ？」
「そんなん、関係ないやろ…みんな、みんな一緒や…俺だけ、たいへんなんて、こと…ないやろ…」
「そおかねぇ〜…。…なぁ。病院は行ったのか？」
「いかんやん…ただの立ちくらみやで…」
「でも毎朝ってさぁ、なんか、心配じゃん」
「…時間、ないし」
「立ちくらみだけなの？」
「ん、まぁ、…めまいとか、…たまーにあるけどな…そんなん、疲れてるだけやし…。あ……なんも、そんぐらいや」
「そっか……。まーだ強がるか、廉は…強くなったな…？」
「しょお…？」
「嘘つくのは、いつまでも上手くならんのな。」
「…うっさいわ」
「…それから？まだなんかあったんじゃないの？」
お見通しかよ。
「……。…しんぞう…ドキドキしてん…さっきな…初めてやったからちょっと驚いてん…いつも倒れるって思ったらベッドとか、痛くないように倒れられるんやけど…動揺してもた…」
「れん…」
ぎゅっとされてた身体が離され、紫耀と目が合う。
「今は？廉、今はなんともないのか？」
「おん、大丈夫やで。もう。」
疑うように眉をひそめる紫耀は、ふっと息を吐いた。
「やっぱ病院行こう。心配だわ。次いつ休みなの？俺も行く。」
「はぁ？！？！？ええってほんま、ほんまに！大丈夫やから！行くなら1人で行くし！！」
まさかの言葉に焦った俺は、バッと立って衣装ラッグの方に歩みだそうとした。のに、軽く襲う立ちくらみに捕まる場所探し手が彷徨う。
「あっ、もうバカ。お前急に立つなって」
すぐ横で紫耀に手をぐっと握られて支えられてしまった。
「大丈夫やってもう」
「こんなん見せられて誰が大丈夫って思うんだよ。」
さっきまでとは打って変わって怒気のこもる声色にビクッと肩が震え、もう紫耀の顔は見られなかった。
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かみな - 初めまして、かみなです。とっても素敵な作品でした！廉くんの寝起きとか立ちくらみの描写がすごく上手で！応援してますー (2020年3月22日 18時) (
レス) id: 6273f3044e (このIDを非表示/違反報告)
しろごはん(プロフ) - ゆ う なさん» ゆうなさん、コメントありがとうございます。一瞬の質問に答えてくれてありがたいです〜！やっぱりそうなのですね、もう少し関西弁取り入れられるようにしたいと思います。次作書いてますのでまたよろしくお願いします(^o^) (2019年9月15日 23時) (レス) id: feb1916cdd (このIDを非表示/違反報告)
ゆ う な(プロフ) - 考えてる時も基本関西弁ですよ！めっちゃよかったです！ (2019年9月15日 0時) (レス) id: bc976de4c0 (このIDを非表示/違反報告)
しろごはん(プロフ) - ゆうさん» ゆうさん、コメントありがとうございます。喜んでいただけたみたいで私も嬉しいです。またいくつかあげていきたいと思ってるので、よろしくお願いします^o^ (2019年9月10日 19時) (レス) id: feb1916cdd (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - こんばんは。全て読ませて頂きました！この作品めちゃめちゃ好きです…！またいつかしょうれんの作品書いて頂けたら嬉しいです！いきなりコメント失礼しました。 (2019年9月9日 19時) (レス) id: 17bc4c210b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろごはん
| 作成日時：2019年9月9日 12時
