残り時間 ページ29
ｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝ！！
貴「！？」
ﾊﾟﾘﾝｯ
突然、車の窓が割られた。
降谷「A！」
貴「安室さ…」
降谷「この膜をいますぐ消せ！中に入れない！」
貴「だ…だめです…もう時間が…爆発の規模がかなり大きいみたいで…安室さんも…早く逃げてください…！」
松田「バカ言ってんじゃねー…この程度の仕掛け…後3分もありゃ十分だ。
A。俺を信じろ」
貴「松田さん…でも…遠隔操作でいつ爆発するか…」
降谷「犯人は捕らえたよ。コナン君のおかげでね。念のため、付近の住民も避難させている」
貴「…！」
松田「わかったら、とっとと中に入れろ！」
張り詰めていた気持ちが一気にほぐれるのが分かった。
それと同時に能力で張っていた膜も一気に消えた。
貴「…ﾊｧ…ﾊｧ…」
目が回る…吐き気がして…
息が…苦しい…
降谷「A…！今その鎖を解いてやるからな…もう少しだけがんばれ…！
松田！そっちは任せたぞ」
松田「誰に言ってんだ！…ﾁｯ…めんどくせートラップが多いな…」
・
・
・
降谷「…！よし！解けた！
A！大丈夫か！」
貴「ぅ…ありがとう…ございます…」
降谷「顔色がかなり悪いな…僕の背中に乗れ」
松田「…よし！こっちも終わった！」
貴「…！良か…った…」
ﾋﾟﾘﾘﾘﾘﾘ！
松田「萩か？こっちは無事に終わったぞ」
萩原『陣平ちゃん！気をつけろ！犯人は車のトランクにも爆弾を仕掛けたことを自白した！
そっちの解体も急げ！』
松田「何だと…！！零！」
降谷「まずい…！残り5秒だ！」
貴「…！」
松田「走れ！！！」
…ﾄﾞｫｫｫｵﾝ…！！
・
・
凄まじい熱と爆風が3人を襲った。
あたりの建物が数軒倒壊した。
・
・
降谷「…！生きて…」
松田「無傷だ…！」
降谷「…！A！」
貴「…ｹﾎｯ」
ﾄﾞｻｯ
降谷・松田「A！」
降谷「A…また能力を使ったのか！」
貴「安室さんの顔…なんだか久しぶりに見た気がします…」
降谷「…！」
貴「色々と…話したい事とか…あるんですから…後で…私…に時間…くださいね…」
その言葉を最後にAは安室の腕の中で静かに寝息を立て始めた。
松田「…零…諸伏から少しだけ聞いたぞ…」
降谷「…あいつ…」
松田「大切なら…そばで守ってやれよ」
降谷「…」
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作者名：そら | 作成日時：2021年8月13日 1時
