預言者 ページ26
ーー次の日(日曜日)
諸伏「それで…Aちゃんの場所はまだ分からないのか?」
降谷「あぁ…」
諸伏「あの暗号の最後はAちゃんを示していたのか?」
降谷「あの暗号は英語に直すのが基本。
理系は今回の場合、物理とテクノロジー。
教育、専門家…
この4つを英語に直すと、Physics(物理)、Technology(テクノロジー)、Education(教育)これらの頭文字をとって、"PHET"。
それからprofessional(専門家)、この頭文字はpro。
これらを組み合わせると"Prophet"となる。」
諸伏「…Prophet…預言者…」
降谷「Aは事前に爆弾犯の行動を知っていたからこそ、先回りで対応してきた。
当時のニュース番組に、松田と観覧車から降りてくるAが映っていた」
諸伏「もしかして…それを見てAちゃんを…」
降谷「だろうな…犯人からしたら、Aは厄介な預言者ってことだろう…くそ…」
焦って、タイミング悪く警護していた2人に電話をかけてしまった…
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ーー都内・犯人の車の中
貴「…ぅ…」
爆弾犯「起きたか」
貴「…!」
前の世界で見た…メガネの爆弾犯…
爆弾犯「なぁ…教えてくれよ…
爆弾のヒントもねぇで…何で米花中央病院だってわかったんだよ…」
貴「…知らないよ…」
爆弾犯「あれから色々調べたんだがな…7年前も、お前が爆弾を仕掛けた場所に現れてたんだ…
タワーマンションの過去の防犯カメラを見てたらお前が映ってた。
3年前だってそうだ。お前は72番のゴンドラに飛び乗って、警察に何か書いた紙を渡したな?
中の様子が見えなくても…盗聴器でそれくらいは分かったぞ」
貴「…」
爆弾犯「おそらく、渡した紙に米花中央病院とでも買いたんだろう?
なぁ?預言者…」
貴「預言者…?」
爆弾犯「あん?あの暗号は解いてないのか?いや、そもそも暗号を見ずとも、爆弾の隠し場所くらいわかるってか!」
貴「…」
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作者名:そら | 作成日時:2021年8月13日 1時