心配 ページ3
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あれから何日経っただろう。
言われるがまま、されるがままの毎日。
ベルモット「A…あなた、全然食事を取らないそうね…このままだと死ぬわよ…」
脅しているのか。
その悲しげな顔で…
貴「…食欲が無いんです…何のために生きているのか…貴方達に利用されるためですか…?」
ベルモット「…」
さらに悲しげな顔になったベルモットを見て若干申し訳なく思う。
貴「…すみません…」
この人に言ってもしょうがない。
何となくわかった事だが、おそらく私を利用しようとしているのはRAMか、ボス…
この人があの2人に抵抗できないことくらいわかっている。
ガチャッ…
ベルモット「あら…貴方…なぜここへ?」
貴「…!」
バーボン「ベルモット…ジンが貴方を探してましたよ」
ベルモット「そう…すぐ行くわ。じゃあ、またね…angel…」
貴「…はい」
ベルモットは部屋から出て行った。
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安室「体調はどうだ」
貴「絶不調です…」
安室「だろうな…すまない…だが、もう少しの辛抱だ」
貴「安室さん…私の父の時計は…どこですか?」
安室「あぁ、それなら…」
安室さんのポケットから父親の時計が出てきた。
貴「…!」
安室「昨日やっとジンから取り戻せた。Aにとって大切なものなんだろう?」
貴「はい…とても…」
安室「今君の救出計画が動いている。あと少しだから…計画実行日まで何とか耐えてくれ…
あと、食事は僕が作るから安心して、少しでも良いから食べるんだ」
貴「わかりました…ありがとうございます。でも、無理はしないでくださいね」
安室「君は…自分の心配だけしてろ…」
貴「…そうですね」
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作者名:そら | 作成日時:2021年8月13日 1時