No.8 ページ8
.
水「柚木さんっ、メンバーの皆さんが心配してくれているのに…
無視するなんてひどすぎますっ!!」
無視する私を気にかけて声をかけてくれる皆。
そんな中で言われた萌ちゃんの言葉。
＿＿＿＿「これからずーっとメンバーとは必要最低限のことしか話さないで。
話しかけられても無視してね。」
今すぐにでも皆に言いたかった。
「本当は、皆と話したいの」「この苦しみに誰か気づいて」って。
でも言ったら私の過去が明らかになる。
明らかになるとグループにも迷惑がかかるし、
一番にあの人が傷つくことになる。
何もできない私はギュッと手を握った。
水「何か言ったらどうですか!
それでもあなた、メンバーなんですか!!」
萌ちゃんの口から出てくる偽りの言葉。
片「なつき、どうしちゃったの。」
そう言って涼太君が私の肩に触れた。
その手から伝わる温もりに耐えられなくなった私は、
『ごめんなさいっ……))ﾎﾞｿｯ』
そう言い残して荷物をまとめ、楽屋を飛び出した。
.
＿＿自宅にて。
＿＿ﾊﾞﾀﾝｯ。
急いで家に帰宅して、玄関のドアが閉まった瞬間、
私は何かが途切れたかのようにその場に膝から崩れ落ちた。
手の甲に落ちる雫。
『……ｸﾞｽﾝ、、…最低だ、、私。。』
部屋には、私の泣く声と、バッグの中から鳴っている携帯の音が響いていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 645人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「紅一点」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
N(プロフ) - れんれんさん» 頑張ります!! (2019年6月8日 18時) (
レス) id: 9fc72e9376 (このIDを非表示/違反報告)
N(プロフ) - ゆーゆさん» ありがとうございます!! (2019年6月8日 18時) (レス) id: 9fc72e9376 (このIDを非表示/違反報告)
れんれん(プロフ) - すごくいい話ですね。とても好きになりました。これからも頑張ってください！ (2019年6月8日 14時) (レス) id: 61bf3277d0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーゆ(プロフ) - 更新楽しみにしてます。応援してます。頑張って下さい。 (2019年6月8日 9時) (レス) id: 1c25c1c712 (このIDを非表示/違反報告)
N(プロフ) - 理佐さん» 頑張ります!!! (2019年5月23日 22時) (レス) id: 9fc72e9376 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：N | 作成日時：2019年3月16日 1時
