No.15 ページ15
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残ったメンバーは私を冷たい目で見る。
数「なつき最近めちゃくちゃやぞ。
急に無視するようになったと思ったら、水樹さんまで傷つけて。
なんのつもりなん。」
中「なんでこんなことしたんだよ。」
佐「なつきが前みたいに戻ること待とうって思ったけど、悪いけど無理だわ。」
白「何か言えって!!」
俯くことしかできない私。
なんでこんなことになったんだろう。
そう思うと視界がぼやけ始める。
今までメンバーの前では泣いたり弱音を吐くことを避けてきた私は、
涙を見せないよう、部屋から出ようとした。
すると、
片「また逃げんのかよ。」
と行く手を涼太君に阻まれた。
ふと涼太君を見上げた時、我慢して溜めていた涙が頬をツーっと伝った。
初めて見せた涙に涼太君は少し驚いていた。
だめだ。
涼太君は昔からメンバーの中でも一番の人想いで、
少しでも暗い顔をすると真っ先にそれに気づいて心配してくれる。
だから、今ここで涙を流してしまった以上、
涼太君はきっと少なくとも何かあったんじゃないかって考える。
その思考を止めるには、、
私から涼太君を突き放すには、、
いらない迷惑をかけない為には、、
.
『……もう前の私はいない。
、、私に期待するのはやめて……。』
私が萌ちゃんに怪我を負わせた悪者にならなければいけないんだ___。
私は涼太君を冷たい目で睨みつけて部屋を出た。
急いで自分の荷物を持って建物を出た。
家に帰る道中、激しい雨が私を打ち付けた。
まるで神様までもが私を責め立てるかのように。
『……グスンッ…、、なんでっ。。』
いつの間にか私の顔は雨か涙かわからないほどビシャビシャに濡れていた。
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N(プロフ) - れんれんさん» 頑張ります!! (2019年6月8日 18時) (レス) id: 9fc72e9376 (このIDを非表示/違反報告)
N(プロフ) - ゆーゆさん» ありがとうございます!! (2019年6月8日 18時) (レス) id: 9fc72e9376 (このIDを非表示/違反報告)
れんれん(プロフ) - すごくいい話ですね。とても好きになりました。これからも頑張ってください! (2019年6月8日 14時) (レス) id: 61bf3277d0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーゆ(プロフ) - 更新楽しみにしてます。応援してます。頑張って下さい。 (2019年6月8日 9時) (レス) id: 1c25c1c712 (このIDを非表示/違反報告)
N(プロフ) - 理佐さん» 頑張ります!!! (2019年5月23日 22時) (レス) id: 9fc72e9376 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:N | 作成日時:2019年3月16日 1時