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次の日の朝。
またギリギリで乗ってきた彼と目が合った。
裕太「…昨日はほんとすみませんでした」
ペコッと軽く頭を下げた彼に
私も軽く頭を下げた。
「そういえばいつもこの電車に乗ってますよね！」
裕太「え、」
「？」
問いかけた私にびっくりしている。
裕太「知ってたんスか、笑」
「…あ、はい。なんとなくいつも一緒の電車だなって思ってたっていうか」
裕太「…そっかそっか、」
「…？」
え、
なに
なんか顔隠してる…？
座っている私の前で立って
腕で顔を隠しながら
髪をいじる彼。
“次はー〇〇駅ーまもなく停車しまーす…”
電車を降りて、
彼と軽くお辞儀をした。
.
この日からだった。
彼とよく話をするようになったのは。
ギリギリで乗ってくる彼と目が合えば、
降りるまでいろんな話をする。
彼と話してわかったこと。
·彼の名前は中務裕太。
·バックダンサーをしている。
·ハリネズミを2匹買っている。
名前はマイロとアルビ。
·歳は24。
まあこんなもんか。
「あ、そういえば地元ってどこなの？」
裕太「火星。」
「はい？笑」
突然意味わからんこと言い出したぞ。
「地元火星なの？笑」
裕太「そうそう。宇宙の彼方からきました。」
あ、もうそのノリでいっちゃうのね。笑
「え、何しに地球にきたの？」
裕太「世界の人々を助けるため。」
随分ピュアな発想で。笑
裕太「んなわけないやん」
いつもの関西弁でツッコミを入れると、
またクシャッとしわをつくって笑う。
その笑顔結構好きなんだよね。
目のしわとか。
目が細くなるとことか。
裕太「あ、もう着くやん。」
電車が停車してドアが開くと、
彼は手を振りながら走っていった。
.
…宇宙の彼方からか、
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作者名：YUME | 作成日時：2018年4月5日 14時
