片想い。 (ページ11)

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急に亜嵐さんに抱きつかれ、

私は今、パニック状態である。

「あ、亜嵐さん...！？」

彼に話しかけても、黙ったままで

力が抜けているのか私にダレーンと寄りかかっている。

「あ、亜嵐さん...おもいっ...」

亜嵐「...Aちゃーん」

すると、亜嵐さんと目が合った。

「て、あれ...？」

亜嵐さんの顔を見ると、

顔が真っ赤で目がトローンとしている。

「亜嵐さん、酔っぱらってます...？」

玲於「...なにしてんの」

リビングの入口の方を見れば、

玲於がカットバンを貼りながら、

キョトンとこちらを見ていた。

「なんか亜嵐さんが酔ってるみたいで」

玲於「...はぁー、ったく

ほら部屋いくぞ」

亜嵐「いやっ、

連れてってもらうならAちゃんがいいっ」

亜嵐さんを部屋へ連れていこうとする玲於の腕を振り払い、

さらにギュッと強く私に抱きつく亜嵐さん。

「ど、どうしよ...」

玲於「フッ...連れてったら？」

「いや、え！？」

玲於「...寝る。」

すると、彼は自分の部屋へ戻っていった。

ちょ、ちょっと！！！

まってよ！助けてくれてもいいじゃない！！

ってか、フッてなによ！！

フッて！！！！

...しょうがない、、

亜嵐さんを放っとく訳にもいかないし...

私は階段を上がり、

亜嵐さんの部屋までなんとか連れていった。