青空ソーダ (ページ22)

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渋「ふぅ…たまにはサボリもええやろ？」

「…ですね。」

今日、私は初めて授業をサボってしまった…

渋「…なんかあった？無理には聞かんけど。」

「…私、何かやらかしたのかもしれないんですけどそれが何か分からないんです。」

渋「そっか…」

「サイテーって言われました…でも、なんでか分かんないんですっ…」

どうしよ…止まらない…

渋「Aっ…」

「いなくなれって…私っ…何もしてないのにっ！」

こんな自分見せたくなかった。

でも、もう耐えられない…

渋「A…」

「…先輩は、不良とか噂されて平気なんですか？」

渋「…平気やないけど夜出歩いたりしてんのは事実やから。」

「…何してるんですか？」

渋「…」

…話したくないのかな。

「すみません、変なこと聞いちゃいましたね。」

渋「いや、別に…」

私…まだ信用されてないのかな…

それとも誰にも言いたくない話なのかな…

「…あ。」

マナーモードだったから気づかなかった…

章ちゃんからLINEだ…

【英和辞典貸してー】

【なぁなぁー！】

【教室おらんかったけどトイレ？】

【体調悪いん？】

着信が３回も…

渋「…安田か？」

「はい。そうですけど。」

とりあえず屋上にいるって送ればいいか。

渋「…やめて。」

「え？」

渋「今はやめて…」ｷﾞｭｯ

先輩の手が、私の手を包み込む…

「せんぱっ…///」

渋「…キスしてもええ？」

ﾄﾞｷｯ!

「なっ…んで…」

渋「…そういう気分やから。」

え…？

渋「したい。あかん？」

「…じゃあ、そういう気分なら誰でもキスするんですか？」

渋「…はぁ？」

「私っ…そんなの嫌ですっ…！」ﾊﾞｯ!

渋「ちょっ！どこ行くん！？」

キスくらい、渋谷先輩にとっては軽いものかもしれない。

でも、そんなの嫌なの。

私にとっては渋谷先輩はそんな軽い存在じゃない。

ああ、もう…

見てるだけでいいって決めたはずなのに…

なんでこんなに欲張りになっちゃったんだろ…