＊特別 ページ6
「亮ちゃん、ありがとうね。」
錦「ええって、別に。」
「お陰で早く終わったよー！」
錦「…そんなことないやろ、だって本間は６人の仕事やろ？」
うっ…
錦「なぁ…ずっと気になっててん…別に、嫉妬とかちゃうけど…」
「…すばるのこと？」
錦「…Aちゃんと、すばるくんって本間にただの幼馴染なん？」
「…」
錦「俺は…恋人とかはまたちゃう…特別な関係に見えるんやけど…」
「…亮ちゃんって鋭いん？」
ここまでピンポイントでつかれたのは初めてやわ…
錦「…」
「あのな？うちらは元々…めっちゃ仲悪かったんや…」
…
…
…
「ボール！そっち行ったで！」
昔っからおおざっぱで元気いっぱい。
そんなうちの友達は男子ばっかりやった。
すばるがうちの隣に越してきたのは小１の頃。
『はじめまして〜よろしくお願いしますー』
お母さんに連れられて隣でふてくされてたのがすばるやった。
もちろん、うちは友達になろうとした。
「名前なんていうん！？」
渋「…」
「なぁなぁっ！うち、佐伯A！あんたは？」
渋「…うっさ。」
ピキーンッ！
この時、確実にイラっときてた。
何コイツっ！今わかんない！
友達になりたいだけなのに！感じ悪！
もちろん、あとから聞いたらただの人見知りらしかったけど。
この頃の私はかなりご立腹で同じクラスになっても一切話さへんかった。
でも、あの日のことがあったおかけで、
うちらは仲良くなった。
それは、小６の夏休みが始まる前の日。
「信ちゃんっ！帰ろ！」
村「あー！ごめん！先帰っててや！」
「はーい！」
しゃーない、１人で帰るか…
…ん？
下駄箱でうずくまってるすばるを見つけた。
「…」
無視や、無視…
渋「うっ…ふぇっ…」
無…視…
渋「ううっ…」
「だぁぁぁぁぁ！あんた！何泣いてんねん！」
渋「…」
「言うてみいや！言わへんとずっとここいるで！」
渋「…くつ。」
「くつ？」
渋「なくなった…」
「…え？」
本間や…ない…
６年の時はすばるとは別のクラスやった。
もしかして…
「あんた…いじめられてるん？」
渋「…ちゃうわ。」
「嘘や。泣いてるやん。」
渋「…ちゃう。」
なんやねんっ…
そんなんっ…
ぐいっ！
渋「はぁ！？」
「大丈夫やでっ！うちに任せてや！」
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作者名：RINNA | 作成日時：2016年10月10日 11時
