私の幼馴染に彼女(彼氏)ができた件。２ (ページ28)

今日:10 hit、昨日:8 hit、合計:52,011 hit

＊決着ページ28

渋谷side

『っ…』

渋「何でAにこんなことするんや。あいつはお前に何もしてへんやろ。」

『それはっ…！』

渋「ま、理由なんてどうでもええ。とにかくそれ、返せや。」

『っ…渋谷くんのばかっ！！』

は？

何で俺がバカやねん。

『どうせ忘れたんでしょっ！？私が渋谷くんに告白したことっ！』

…？

渋「あー…そんなことあったな…」

『絶対覚えてないでしょ！？』

しゃーないやろっ！

あー…でも夏休み前くらいに告白されたような気がしなくもないなぁ…

『私っ、渋谷くんと佐伯さんが仲良いの知ってたから諦めようとしたっ…でもっ！』

渋「でも？」

『夏休み、本屋で佐伯さんを見たのよっ！変な本買い込んでるとこよっ！』

…あいつ、アホすぎやろ。

『佐伯さんは明るくて運動神経いいし可愛いからって諦めたのに…そんなとこ見たら誰だってこんな奴にとられたくないって思うわっ！』

…まず、俺とAは付き合ってないけどな。

俺には亮っていう大事な…

…

亮…

渋「とにかく返せ。」

『いいよっ、でもひとつだけ。』

渋「はぁ…なんやねんっ。」

『キスして。』

渋「はぁぁぁぁ！？」

何言うてんの？

『キスしたら返してあげる。』

渋「そんなんするわけないやろっ！」

亮以外の奴と出来るかっ！

『じゃあ返してあげなーい。』

渋「っ…」

あれがなきゃAが困る…

でもキスなんて…

『どーすんの？』

大丈夫…俺は亮と分かれたんや…

だからっ…

渋「っ…キスなんかせぇへんっ！金も返せっ！」

『だからそれは…』

渋「うるせぇっ！俺は我儘なんやっ！」

『っ…なら無理やりでもっ！』

ギュッ！

渋「離れろやボケェッ！」

『いやっ！』

渋「俺に触ってええのはっ…亮だけやっ！」

あんな喧嘩したけどっ…

俺は亮が大好きなんやっ…

グイッ！

『っ！？』

錦「おいごら、テメェなにしてんねん。」

亮っ！

『にっ、錦戸くん…？』

錦「調子乗んな、ボケ。とっととすばるくんから離れろや。さもないとお前の手折るぞ？」

こっ、こんなキレた亮初めてやっ…

『っ…ごっ、ごめんなさいっ！』

バタンッ！

錦「すばるくんっ…」

渋「亮っ…」

錦「すばるくんのアホっ！」

えっ！？

錦「ボケっ！このアホッ！チビっ！ふぇっ…」

渋「おいおい…泣きながらキレるなって…」