＊先輩 ページ12
『只今より、第３８回○○高校文化祭を始めます。』
「「「いらっしゃいませ！」」」
渋「……ませ…」
声はれや！
なんなん！？あいつのやる気のなさ！
安「いらっしゃいませぇ〜♪」
ちょっとは章ちゃんを見習えっ！
錦「Aちゃん、アイスクリームのバニラ３つ。」
「はいはい。」
うちらは午前中担当。
でも今日は校内だけやから少ないなぁ…
信ちゃん達も劇の準備中に少し抜けてくるって言うてたけど…
『ギャハハッ！すばるウケるわぁー！』
渋「うっ…うるさいわっ////」
あ、他クラスの男子やん。
安「渋やーんっ！メイドが怒ったらあかんでっ？」
プニッ。
ひゃぁぁぁぁぁぁぁ！
しょっ…章ちゃんがすばるのほっぺたツンッてしたぁぁぁ！
はぁ…あの２人犬猿の仲やったのに…
まさかいちゃついてる(？)とこ見れるてわなぁ〜♪
渋「A、」
「ん？」
渋「お前のこと指名してる男がいるで。」
はぁ？うちのこと？
ま、一応メイド服、執事服は全員着用してるけどさ…
なんでうち？
うち１回も厨房から出てへんのに…
知り合い？
渋「確か…３年の小村…なんとかって言うてたで？」
小村…？
「あぁぁっ…！思い出した！」
この前告白された人や！
うち、その人のことほとんど知らへんのに告白してきた奴や！
「とにかく行ってくるわ。」
何の用か知らへんし。
渋「おぉ。厨房変わったるわ。」
「それはあかん。あんたは看板娘なんや。」
渋「チッ…」
何の用やろ？
…
『佐伯さん、』
「…こんにちは。」
『かわいいね？メイド服。』
「何の用ですか？」
本間に早く終わらせてや。
いっらいらするわぁ…
『佐伯さんに会いたくて。』
「そりゃありがとうございます。」
『ねぇねぇ、何時から空きなの？』
「関係ないですよね？」
『もし空いてたら俺と回らない？』
「約束あるんで。」
ふざけんな。
こんな男と回るわけないやろ。
てかまず、男にキョーミない。
『彼氏？』
「はい。」
ごめん、横ちょ。
今だけ名前借してや…！
『えぇー？んじゃ、そんなの気にしないで…』
『先輩、こいつになんか用ですか？』
「信ちゃんっ！？」
『はぁ？もしかして村上がカレシか？』
あ、この人サッカー部やっけ？
ならもう信ちゃんで…
村「ちゃうけど？」
くっ…空気読めやっ！！
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作者名：RINNA | 作成日時：2016年10月10日 11時
