◆35◆ ページ4
.
.
「……まあそんなわけだな。なるべくうまくやれよ。お前もお前の主もこちら側につくんだろ?まあせいぜい足引っ張んなよ。……ったく。なんでお前となんか……」
「あれっ、もしかして二人とも仲悪いの?もーやだなあ仲良くしてよー。僕がいづらくなるでしょー?」
誰がお前のことなんて考えるか。アーティから狂気じみたものを感じたAは、即座に彼の言動に怒りを感じた。
(こっちだって、好きでこんなところいるわけじゃないのよ……)
どうせなら、ギルベルトの味方になりたかったのに。
心のどこかで、そんな声がした。
エリザベータと全く反対の意思をしていることを、Aは知っていた。
それが片割れとして、いけないことだということも。
彼女が幸せならば、それでいい。自分の存在意味なんて、それだけだ。
以前のAなら、そう言い聞かせていただろう。ロディのことも、アーティのことも、みんなみんな我慢して。
けれど、今のAは違った。
強い守護心の他に、生まれた心。それは、他人を思う心。
それが、Aの心の中の嫌悪感を創り出していたのだ。
それが、片割れにとって一番あってはならない心であることも知らずに。
19人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
幻想曲(プロフ) - darkness duskさん» ありがとうございます!はい、更新頑張りますね(´∀`*)そう言っていただけるのが一番嬉しいです(^q^) (2014年9月4日 0時) (レス) id: 4fb4e092fe (このIDを非表示/違反報告)
darkness dusk(プロフ) - 初めまして。いきなり失礼します。続編おめでとうございます!いつも楽しみに読ませていただいてます!頑張って下さい! (2014年9月4日 0時) (レス) id: ff9839b328 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:幻想曲 | 作者ホームページ:http://uranai.amanoboru
作成日時:2014年9月4日 0時