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結局、嫌われなかったことに安心したAは前より一層ギルベルトと過ごすことが多くなった。
反対に、エリザベータとは少し距離を置くようになった。常に、そばにいるということがなくなってしまったのだ。
それでもいいと、Aはどこかで思っていた。
さすがに、エリザベータが戦うときは近くにいたが、Aは少しずつエリザベータから離れていった。
だって、どうせ、嫌われてるし。
悪魔が、Aの心に囁いた。
(嫌われているなら、近づいても無駄だもの……)
最早、Aは片割れなどではなくなってしまったのだ。
A自身も、自分が片割れという意識を失いかけていた。
心を手に入れたAは、主を守るという本来の役目を放棄しようとしていた。
好きな人のそばにいる。それだけで、Aは本当に幸せだった。
このまま生きて行けるなら、いっそ。
(いっそ、片割れの役目を捨ててしまおうか。)
そんな、さなかだっただろうか。
ある時。風の噂で、フロレンスが消えたと、Aの耳へと入ってきた。
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幻想曲(プロフ) - darkness duskさん» ありがとうございます!はい、更新頑張りますね(´∀`*)そう言っていただけるのが一番嬉しいです(^q^) (2014年9月4日 0時) (レス) id: 4fb4e092fe (このIDを非表示/違反報告)
darkness dusk(プロフ) - 初めまして。いきなり失礼します。続編おめでとうございます!いつも楽しみに読ませていただいてます!頑張って下さい! (2014年9月4日 0時) (レス) id: ff9839b328 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:幻想曲 | 作者ホームページ:http://uranai.amanoboru
作成日時:2014年9月4日 0時