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◆47◆ ページ16

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しかし、時間は何も知らずに無情に流れていく。



結局、フロレンスもロディもAの変化に気がつくことはなかった。



イヴが話してしまっていたのではと疑っていたAだったが、どうやらイヴは誰にも言っていないようだった。




いつも、マフラーで口元を隠し静かにそこに佇むだけ。




Aは、そんなイヴを見て彼が何をしたかったのかよくわからなかった。




(……)



時の中で、戦争はまた進んだ。



今度は、圧倒的にこちら側が有利だった。多勢に無勢。この言葉がまるでひっくり返ったかのように、相手側の味方は少なかった。




だからだろうか。様々な戦いで、何度も何度もこちら側が勝利した。




Aにとっては、とても複雑な気分でしかなかった。




(……)




愛する人と、戦う。




それは心を知ったAにとって、何よりも辛く、悲しいことだった。




そんな争いを続けて、数年。




Aはエリザベータの影で、戦場で他の片割れと共に戦っていた。




「……よし、敵兵はこれで全部か……」




「大丈夫?俺、髪とか乱れてなあーい?」




「はいはい平気だよ綺麗綺麗。イヴは……まあ平気だろ。Aは?取り残してねえだろうな。」




「当たり前でしょ。私がどうやってそんな……」




その時。視界が捉えた、銀色の光。




振り向いちゃいけないと、どこかで声がした。




それでも、Aは振り向いた。




そこに、敵が、愛する人が、ギルベルトがいると気づきながら。

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幻想曲(プロフ) - darkness duskさん» ありがとうございます!はい、更新頑張りますね(´∀`*)そう言っていただけるのが一番嬉しいです(^q^) (2014年9月4日 0時) (レス) id: 4fb4e092fe (このIDを非表示/違反報告)
darkness dusk(プロフ) - 初めまして。いきなり失礼します。続編おめでとうございます!いつも楽しみに読ませていただいてます!頑張って下さい! (2014年9月4日 0時) (レス) id: ff9839b328 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:幻想曲 | 作者ホームページ:http://uranai.amanoboru  
作成日時:2014年9月4日 0時

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