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※『作者のひとりごと』削除させていただきました※
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「音楽続けるから買うんじゃなくて、このギターを買ったことによって音楽続けよう、って思えるものやないん？」
その言葉に、
もう一度スパークルを見つめた。
これからの私＿＿軽音部員の私が過ごすであろう三年間を想像してみる。
きっと、周りのみんなが上手で、
やめたくなるときもあるやろうなぁ。
部長争いみたいになってしもうて、
プレッシャーに泣きたくなるときもあるんかな。
……でも。それでも。
絶対、
軽音部にいるときは楽しくて、
やめられへんと思う。
想像したどの思い出の中にも
スパークルは一緒にいて、
この思い出を作り上げていくには
スパークルがおらんと始まらんのや
って気付かされる。
ずっと見つめていれば、
その深い深い夜空の色に吸い込まれそうだ。
私は小さく息を吸って、
廉くんの方を向いた。
「……この作品、買います」
満足げに笑う廉くん。
「俺はただの手伝いにすぎないから、父さん呼んでくる」とのことなので、
正門くんとぶらぶら店内をまわって待つ。
「ありがとう」なんて口にすれば、
「ん？何が？」と微笑まれた。
「正門くんの一言で、迷ってたことの答えが見つかっててん」
「あは、そうなん？」
「それなら良かった」と笑う正門くんは、
やっぱりとっても優しいひとだと思う。
やがて廉くんとそのお父様がやってきて、
支払い諸々の契約を済ませた。
スパークルは再度明日以降に
取りに来てほしいということで、
それなら明日の朝はどうですか、
と提案してみる。
「朝なんて申し訳ないんですけど、明日から部活が始まるのでできれば早めがよくて……」
「なら、」
口を開いたのは、
廉くん。
「Aちゃんがええなら、近くに住んどる正門に渡しとくよ。で、普通に正門が登校して、Aちゃんに渡す」
「え、そんなわざわざ……」
「全然ええよ」
はたまた正門くんに微笑まれ、
それ以外のいい方法も思い浮かばない私は
黙り込んだ。
ほんとにそんな頼ってええんかな？
「そんな重い顔せんで大丈夫。俺ら"友だち"やろ？」
ニヤッと笑う廉くんは、
やっぱりズルい。
不覚にもときめいてしまっただなんて、
私どうしちゃったんやろう。
「じゃあ……お願いしてもええ？」
「「もちろん！」」
揃った声に全員が顔を見合わせて、
私たちは吹き出した。
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みづき(プロフ) - みさん» コメントありがとうございます！！感想を言ってくださったお方が初めてなので嬉しさで今胸がはち切れそうです……🥹これからもどうぞよろしくお願いします！！！！ (12月18日 18時) (
レス) id: 7f61fbad39 (このIDを非表示/違反報告)
み - 前作から読んでいました。今回のも楽しみに読まさせていただきます！更新頑張ってください (12月17日 12時) (レス) id: 6eca363505 (このIDを非表示/違反報告)
みづき(プロフ) - ご指摘ありがとうございます！以後気をつけさせていただきます。 (12月9日 7時) (レス) id: b2f60789f5 (このIDを非表示/違反報告)
苺たると。(プロフ) - １ページ目のこじけんの名前が小島建になってます(>_<) 小島健です！ (12月8日 21時) (レス) @page1 id: eae7988c87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みづき | 作成日時：2023年12月6日 21時
