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しょんぼりしたまま迎えた放課後。
掃除当番が長引いて帰るのが遅くなった。
教室の中から外を眺めると、女の子たちに囲まれて帰るシルクとモトキ先輩の姿があった。
「……いいなぁ」
あんなにべったりしても笑いかけてもらえる。
私には話しかける勇気さえないというのに。
またどうしようもなく悲しくなって、視界がぼやけた。
でも悪いことは重なるもので。
教室から出て靴を履き変えようとした時。
『ねぇ。』
「っ、はい…?」
どう見ても先輩。5人。周りには誰もいない。
私の頭の中の警報がなる。この人達は危険だって。
『ひとついい?なんであんたがシルクくんとモトキくんと一緒にいるのかな?』
恐れていた女子からのいじめ。
「なんでって言われましても…」
『シルクくんもモトキくんもあんたが付きまとうのうんざりしてたよ?嫌がってることするなんて最低』
「え…?」
うんざり…。
ダメダメ、嘘かもしれないじゃん。信じ込んじゃダメだって。
『モトキくんはあんたの卵焼きまずいって教室で言ってたしさ?シルクくんだってだよな〜って言ってたよ?
お前嫌われてんだって、いい加減気づけよ。』
「………嘘…」
何も聞きたくなくなってその場から逃げた。
弱くてダサいことだって分かってるけど、彼女たちから発せられる言葉は否定出来ないものだった。
あの時こいつの飯はうまいからって言ってくれたシルク。
あの時美味しいって笑ってくれたモトキ先輩。
あれは嘘だったんですか…??
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シルクのパソコン
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ザカオ
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リオ(プロフ) - ドヤ顔ポテトさん» コメントありがとうございます!モトキ可愛いしかっこいいので本当どっちかにしてもらわないと心臓が持ちません!(笑)読んでいただき、ありがとうございました! (2018年7月7日 17時) (レス) id: 6e106121c9 (このIDを非表示/違反報告)
ドヤ顔ポテト - モトキさん…ぐへへ←すみません。とっても面白かったです! (2018年7月7日 17時) (レス) id: d48194c8ff (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - ガーネットさん» わーごめんなさい!!直しておきます!コメントありがとうございました!頑張ります! (2018年3月26日 6時) (レス) id: 6e106121c9 (このIDを非表示/違反報告)
ガーネット(プロフ) - 21のところ、復習が復讐になってますよ!更新頑張ってください! (2018年3月26日 1時) (レス) id: 1235f7b407 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リオ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/Rionosukiyaki
作成日時:2018年2月24日 0時