遠くても 3 (ページ3)

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私が前で説明中あいちゃんはずっと私を見ていた

気に入らないのだろうな

目を合わすと

目を逸らされて

目を離すとまた視線を感じる

．

お昼休憩になって

新人の子たちはお昼ご飯を食べに行くために部屋を出ていく

ミーティングルームを出ようとしたら

あい｢永野さん｣

あいちゃんだけが残って私をとめた

｢はい？｣

あい｢海人と別れてください

お姉ちゃんまだ好きなんです。
旦那と上手くいってなくて｣

海人くんがこれを聞いたらどう思うんだろう

｢そう、なんだ｣

あい｢私は海人の推しですけど
お姉ちゃんと海人の幸せを願ってるんです

だから！｢もうやめな｣｣

ドアが空いていてそこには

りんかちゃんの姿が

｢りんかちゃん…｣

りんか｢今更何言ってんの？

どれだけ海人がしんどい思いしたのか
あんた達姉妹は知らないでしょ？
海人に言ったら許さないから絶対｣

あい｢もう、海人には伝えてあります｣

りんか｢ほんとにいい加減にして
どれだけの人巻き込めば気が済むの？
海人がやっとの思いで…

忘れたのに…｣

りんかちゃんは涙を流した

あいちゃんもびっくりした顔をして言葉を失っていた

こんなにも海人くんは思ってくれる人がいるんだね

私も涙が溢れた

海人くんは幸せものだな

あいちゃんは言葉を失ってその場を立ち去った

りんかちゃんに私は抱きつく

｢りんかちゃんありがとう｣

りんか｢A先輩と海人を傷つける人は私は許しません｣

時間がなくてお昼ご飯は食べる事が出来なかった

本当にいい子だ

本当に大好き

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