11 ページ11
.
自分の家について
スマホが鳴っている
不在着信もメッセージもすごい量
電源をoffにした
寝室に入りベッドの上に体育座りをする
無邪気に笑う顔も寝顔も
寝起きの声も
ゲームしている横顔
不器用なのに料理頑張ってつくってくれる所も
ゴツゴツした大きな手
いつも美味しそうに食べるあなたが
どうしようもなく好きで
ただ独り占めしたくて
また涙が溢れてきた
近くにあったクッションを殴る
腹立つ
『ピンポーン』
家のチャイムが鳴る
会いたくない
『ピンポーンピンポン』
チャイムが鳴り止まない
本当にうるさい
鳴り止まないので玄関の前に行く
海人くんなのは分かる
「なに?」
ドア越しに話しかける
海人「Aちゃんっ!
開けてほしい
お願いします」
確かにファンに見られるとか絶対に嫌
玄関のドアを開ける
『ガチャ』
海人くんは急いで出てきたのだろう
スウェットのパンツ
白のロンティでサンダル
髪の毛はボサボサ
変装もしてなかった
「とりあえず入って」
海人「うん」
気まづそうに中に入ってリビングで
地べたに座って向かい合わせでこちらを見る
.
83人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:yuma | 作成日時:2023年12月29日 0時