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『ごめん！！遊べなくなっちゃった(´･･`)』
直前になって、Aからのドタキャン。
勉強という名目など完全無視な返答にくすりと笑って、『わかった、気にするな』と返信する。
携帯をクッションの上に投げ、そのまま床にあおむけに寝そべった。
もし明日勉強会をしていたなら。
抱えきれないほどの菓子を広げて待っていたんだろうな、と想像をめぐらす。
思えば俺からAを何かに誘うのは初めての事で、実現できなかったことへ心残りというか、不完全燃焼の何かが突っかかっていた。活字のみのやり取りで、心情を汲めない。それが生み出す余計な憶測がしつこく頭に張り付いてくるみたいだ。
酷く臆病な自分に自嘲し、寝返りを打つ。
そして空いてしまった明日は何をして潰そうか、と考え始めた。
こんな日は久しい。
結局その後追って連絡する気も起きず、夏休みが終わるまで、Aと連絡を取ることはなかった。
彼女の名が携帯に表示される事無く、始業式を迎える。
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もう少しで受験生の0学期に突入します、気を引き締めましょう。
そんな内容をつらつらと教師が述べるのを聞き流し、午前授業はすぐに終了した。
隣の席には配られたプリントが無造作に積まれている。
席の主、Aは珍しく欠席しているようで、朝のHRで担任が出席簿にチェックを付けていた。
1年の頃からほとんど皆勤賞である彼女が学校を休んだのだから、勿論クラスメイト達はどうせあいつ課題終ってないんだろ、とある意味の親しみを込めてからかう。
掃除当番の生徒が箒を出し始める中、空の椅子を上げ、後ろに下げてやった。
9月の学年便りを二つ折りにして机に放り込み、黒板に書かれた連絡事項を写真に撮る。
『欠席、珍しいな』
『これ明日の連絡』
画像を添付してそんな簡素な文章を送信した。
またこんな時も、俺はなんて打ち込めばいいのかわからない。
廊下の端に寄り掛かって操作していれば、通りかかりの女子が「轟君じゃあね！」と手を振ってきた。画面に集中していた俺は一歩遅れて「ああ。」とだけ返したけれど、正直誰だかわからない。
風邪だとは限らないからお大事にとは言えないし、どうしたんだなんて探るような踏み込んだ一言を打つのもどうかと思う。
『学校で待ってる』
入力と削除を何往復かした後、臆病な自分が面倒になって意図が曖昧な一文を送った。
多分明日になれば、
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23.4度(プロフ) - BLACKさん» コメントありがとうございます。これからシリアスに突入して二人の間にもまあ色々と起こりますのでぜひぜひよろしくお願いいたします！ (2017年9月24日 21時) (
レス) id: 8c7360ac03 (このIDを非表示/違反報告)
BLACK - ちょっとシリアスめがいいです！とても面白いです！これからも更新楽しみにしてます！ (2017年9月24日 17時) (レス) id: bbfe5e7001 (このIDを非表示/違反報告)
23.4度(プロフ) - 蛍さん» ご感想ありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです...！ぜひ最後までお付き合い下さい (2017年9月21日 17時) (レス) id: d0946bab96 (このIDを非表示/違反報告)
蛍(プロフ) - 見てる間めっちゃニヤニヤしてました！更新頑張って下さい！！ (2017年9月21日 10時) (レス) id: 630924d4f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：23.4度 | 作者ホームページ：http://nanos.jp/aoikasou/
作成日時：2017年9月18日 10時
