秀才少女105 ページ8
切島と話通り、夜遅く。緑谷は病院を抜け出した。
待ち受けていたのは、切島、轟、八百万、
そして、飯田だった。
「飯田くん違うんだよ！僕らだってルールを破っていいなんて…」
ゴチッ
「俺だって悔しいさ心配さ！当然だ！
俺は学級委員長だ！クラスメイトを心配するんだ！爆豪くんや照列屋くんだけじゃない！」
君の怪我を見てとこに伏せる兄の姿を重ねた！
君たちが暴走した挙句兄のように取り返しのつかない事態になったら！
僕の心配はどうなってもいいっていうのか！」
躊躇なく緑谷を殴る。またここでも、緑谷と飯田しか知らない感情で思いで無謀な救出を止めようとする。
「飯田くん…」
「飯田！
俺たちだって何も正面きってカチ込む気なんざねぇよ」
「戦闘なしで助け出す」
「ルールにギリ触れねえ戦い方をする」
戦闘皆無の救出、現実的ではない
冷静になれていないことに気付けていないことを八百万はどうやって彼らのストッパーになるかをひたすら巡らせていた。
「いいですか？発信機の示した座標は神奈川県横浜市神野区
長野から出発ですので約2時間、10時頃の到着です」
新幹線に乗り込んだのは緑谷、切島、轟、八百万、飯田の5人。
「あの、この出発の詳細ってみんなに伝えてるの？」
「ああ、言ったら余計止められたけどな」
「あのあと麗日がダメ押しでキチい事言ってくれたぜ」
冷静になれば、救出での戦闘など皆無。
「一応聞いとく俺たちがやろうとしてる事は誰からも認められねぇエゴってヤツだ
引き返すならまだ間に合うぞ」
「迷うくらいならそもそも言わね
あいつらは敵のいいようにされて良いタマじゃねえんだ」
「僕は後戻りなんてできない」
それぞれの覚悟。そして、これから起きる大事件の始まり。
「１つ確認したいことがあるんだがいいか？
今回、爆豪を狙われたのは粗暴な面が体育祭以来周知されていた。ヒーロー社会に打撃を与える事を考えての判断だろ。あいつに限ってそんな事はないだろうが。
だか、照列屋をさらう理由はなんだ？」
轟がおもむろに口を開く。
「確かに、照列屋さんは成績優秀ですし…。…爆豪さんのように狙われる理由が乏しいですわ」
「言われてみれば…」
各々の答えに轟は耳を傾けていた。
「緑谷はどう思う？」
「…うん、確かに不確定要素が多すぎる。1人で良かったはずだよね。拉致する人数を増やせばそれだけリスクも高まる」
轟は次の言葉を待つように緑谷を見る。
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ルッカ - 感動しました！いや〜切ないっ！特に病院で泣き叫ぶシーンが心に深く残ってます。長編お疲れ様でした！ (2018年1月27日 0時) (
レス) id: e083ca4c6c (このIDを非表示/違反報告)
にゃるこ少佐(プロフ) - noirさん» 勿体無いお言葉ありがとうございます！とても嬉しいです。その言葉が次作の励みになります。また、機会があれば読んでくださいね！ (2018年1月8日 11時) (レス) id: 21caca4e2a (このIDを非表示/違反報告)
noir - 凄かったです！感動して、何回も泣きました。『心の叫び』みたいな時とそれを助けるような時が、特に感動しました。 (2018年1月7日 15時) (レス) id: 618fe150e5 (このIDを非表示/違反報告)
にゃるこ少佐(プロフ) - 緋乃さん» そんな、私には勿体無いお言葉ありがとうございます。無事完結することができました。これも影で密かに楽しみにしてくれていた皆さんのおかげです。ほんとうに、ありがとうございました！また機会があれば読んでやってください。 (2018年1月5日 9時) (レス) id: 21caca4e2a (このIDを非表示/違反報告)
緋乃(プロフ) - お疲れ様でした！最後は感動のあまり涙が出てきました…！このような作品を書けるのはとても尊敬します！次の作品お待ちしております！ (2018年1月5日 0時) (レス) id: 30e32a3a6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃるこ少佐 | 作成日時：2017年9月11日 23時
